台風14号 22日に温帯低気圧として北陸通過か 秋雨前線も活発化 大雨に警戒
短時間強雨・浸水害・暴風にも注意・警戒
秋雨前線や台風14号から変わる低気圧の影響で、強い雨が続いて大雨となるおそれがありますが、短時間の強い雨にも注意・警戒が必要です。特に22日(日)は台風から変わった低気圧が通過する影響で、石川県の能登だけではなく、金沢市の周辺など、前線や低気圧の南側でも1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。 1時間に50ミリ以上の雨とは、滝のように降る雨となり、水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなります。このため、車の運転は危険な状態となります。また、アンダーパスなどの低い土地は浸水や冠水のおそれがあります。その他、河川や用水路が急に増水するので、これらの場所には近づかない方がよいでしょう。 また、22日(日)は台風から変わった低気圧に近い石川県・富山県・新潟県は風が強まり、低気圧の勢力次第では警報級の暴風となるおそれがあります。最新の情報に注意して下さい。
土砂災害の前兆現象に注意
既に新潟県の下越を中心に雨量が多くなっている所があり、22日(日)にかけては広い範囲でさらなる大雨となるおそれがあります。降り続く雨で総雨量が多くなった場合は、土砂災害の危険度が高まります。また、令和6年能登半島地震の影響により地盤の緩んでいる所では、少ない雨量でも土砂災害の発生するおそれがあります。 土砂災害は、雨が弱まったり止んだりした後でも発生することがあります。ハザードマップなどを確認し、危険なガケへは近づかないようにして下さい。また、以下の「土砂災害の前兆現象」を見かけた場合は、速やかにその場から離れるようにしてください。 【土砂災害の前兆現象】 1.地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れる 2.斜面から物音がする、何かが落ちてくる、土臭い臭いがする 3.湧き水が急に止まる 4.水が吹き出したり浸みだしたりする その他. 川の水位が急に低下したり、木が流れてきた場合や地鳴りなどがする
日本気象協会 北陸支店 和田 玲央奈