【フェアリーS】抽選突破が条件も…データと前走内容からアカイイトの全妹アイサンサン、カリーンに熱視線
1番人気2着2頭は未来のGⅠ馬
桜花賞まで、3歳牝馬限定のマイル重賞は1月のフェアリーSに2月のクイーンC、そして3月チューリップ賞の計3レース。最重要トライアルに出世レースと将来につながるレースばかりのなか、フェアリーSはやや趣が異なる。 【中山金杯・京都金杯2025 最終予想】SPAIA編集部と東大ホースメンクラブ、京都大学競馬研究会の予想を公開(SPAIA) 年始の変則日程に取り込まれ、暮れの2歳GⅠからも近いため、いくら間隔をとりたいといってもAランクはいない。牡馬の京成杯が見直される昨今、フェアリーSにも変化があっていい。 だが、京成杯には本番と同舞台というつながりがある一方、フェアリーSにはそれがない。わざわざ東上する関西馬も多くは桜花賞出走を目指し、賞金加算を目論む1勝馬だ。 重賞実績がない“ほぼ1勝クラス”というメンバー構成は毎年恒例でもある。だが、3年前の2着馬スターズオンアースが桜花賞、オークスの二冠を制しており、格下による争いといっても、なかには素質の原石も隠れている。 完成度の高さに注目しつつ、将来性ある好素材も見つけたい。データは過去10年分を使用する。 1番人気【0-2-0-8】複勝率20.0%。2014年にオメガハートロックが勝って以来、10連敗中だ。 正直、この時期の3歳牝馬に序列づけはナンセンス。2歳時の実績を買われて人気に推される1番人気がことごとく負ける。 ちなみに、2着2頭は17年アエロリットと22年スターズオンアース。どちらも春にGⅠ馬になった。混戦のここを1番人気に支持され、2着に好走できるのは素質の高さゆえ。負けてもその先に注目しよう。 3番人気【4-0-1-5】(勝率40.0%、複勝率50.0%)、5番人気【2-0-2-6】(勝率20.0%、複勝率40.0%)など人気の上下に差がない。 また、7番人気【0-2-4-4】(複勝率60.0%)など穴馬もよく絡む。10番人気以下【3-1-0-64】(勝率4.4%、複勝率5.9%)など大穴警報も。人気は考えなくてもいい。 キャリア別では2戦が【6-3-3-39】勝率11.8%、複勝率23.5%と高い。また3戦【1-4-0-25】勝率3.3%、複勝率16.7%など、ある程度レースを経験した馬の成績がいい。 5戦も【1-2-1-9】勝率7.7%、複勝率30.8%で、使いすぎではと軽視することもできない。反対にキャリア1戦は【0-0-4-19】複勝率17.4%。3着が4頭も出ており、経験が浅いからと切ることもできない。