猛暑の影響で「旬の果物」ピンチ…“物価の優等生”豆腐・納豆も値上げ?秋の値上げを乗り切る“防衛術”
近年は不漁続きで価格が高騰していた、秋の味覚「サンマ」。 今年2024年の水揚げ量は去年の約140倍となり、競りでは価格が過去最高だった去年と比べると、わずか200分の1まで落ち着いています。 【写真18枚】異変が起こった巨峰・梨 猛暑の中育った果物を見る 復活するかもしれない“庶民の味”。 しかし、その一方で“値上げの波”がゆっくりと押し寄せていました。 同じく秋の味覚である「梨」は、連日の猛暑の影響で梨が赤っぽく焼ける「焼け梨」と呼ばれる被害に。 梨農家「白惣園」齊藤浩治さん: 日光が強すぎて黒ずんだような色になっちゃっている。(こうなると出荷は)ダメだね。 「焼け梨」によって、出荷することができない梨は、全体の1割にのぼるといいます。 さらに、日本の食卓に欠かせない卵も、大きいサイズの物は非常に数が少なくなり、価格も徐々に高騰傾向にあるといいます。 そんな、家庭を直撃する“秋の値上げ”から家庭を守る「防衛術」を、食品アドバイザー和田由貴さんに解説してもらいました!
猛暑で「秋の果物」大ダメージ
梨以外にも、秋の果物に大きなダメージを与えた、今年の猛暑。 大粒で深い紫色が特徴のブドウ「巨峰」は、今年は赤みがかった色のものが多いといいます。 巨峰が色づくには昼と夜の温度差・寒暖差が必要で、今年は最低気温30℃で最高気温35℃以上の期間が長かったため、赤みがかった色になってしまったといいます。 甘みは強いですが、商品にはならないため、出荷量は例年よりかなり少なくなる見通しとのことです。 本来は、この時期まだ青い「柿」も、黄色に変色・日焼けしてしまっています。 埼玉の柿匠農園によると、今年は猛暑の影響で早く熟し落ちてしまう実もあるため、例年よりも出荷量も少なくなる見通しだといいます。 ――果物を安く手に入れるのはどうしたら良いのでしょうか? 食品アドバイザー 和田由貴さん: まずは、道の駅や無人販売所のようなところに行くと、かなり安く手に入れることができます。あとは、「果物狩り」ですね。地方にしかないように感じますが、東京都内でも西の方に行くとブドウや梨の果樹園は多くありますので。 また、最近はフードロス削減のための規格外の商品を売っているネットショップも増えているので、そういうところで探してみるのも良いのではないかと思います。