リラクゼーションの「ラフィネ」530店超を全国展開 清水秀文・ボディワークホールディングス社長
そこそこうまくいったので、ダイエー、マイカル(現イオン)、サティ(同)、イオンなどの店内に次々と店を開き、首都圏の次は福岡市のゆめタウンに進出しました。2000年に大規模小売店舗立地法が施行されてから、毎月のようにオープンする商業施設から「出店しないか」と声がかかる状況でした。 ── ラフィネの出店数はどのぐらいですか。 清水 今は537店。これでもピークの590店超から、新型コロナウイルス禍を経て減りました。20年に高知市に店を開いたことで念願の全都道府県出店を果たしました。当社の連結売上高のうち、ラフィネが半分をやや上回る程度となっており、主力事業です。 ── セラピストは何人ぐらいですか。 清水 ラフィネで働く人は約3200人で、ほとんどが女性です。温浴施設内の請負事業で働くセラピストを含めると約4300人です。その大半は当社と業務委託契約を結んで働いています。 ── 健康機器のレンタル事業も営んでいるそうですね。 清水 各地の商業施設、空港、駅にあるマッサージチェアの大半はグループ会社が手がけています。運営者にマッサージチェアを貸すか、コイン式の有料マッサージチェアを当社が設置する事業です。台数は約3000台で日本一です。 ── オーストラリアでもラフィネの店を運営しているのですね。 清水 17年にシドニーに出店し、19年に2店目を開きました。今年2月には1号店を閉め、夏に新たな店をオープンします。日本でラフィネのセラピストだった人がワーキングホリデーや留学のビザ(査証)を得てオーストラリアに転居して働いています。 進出先にオーストラリアを選んだ理由は、一つ目は英語圏だということ、二つ目は物価水準が日本より高いこと、三つ目は国家資格がない人がリラクゼーションのセラピストとして働けることです。オーストラリア政府はリラクゼーションに関する日本の民間資格を取得した人に就労ビザを発給しています。