ザ・ラグビーチャンピオンシップを姫野和樹が展望 「勝敗を予想することすら酷」
──他にも注目している選手がいればお願いします。 「(かつての)チームメイトはひいき目に見てしまいますね。代表に復帰したLOパトリック・トゥイプロトゥ(元トヨタヴェルブリッツ)も、そしてもちろんSOボーデン・バレットも本当にいい選手です。 また、FLダルトン・パパリイにも注目しています。2018年に対戦しましたが、それが彼にとってのファーストキャップでした。その後の活躍を見ていてプレーの質の高さやスマートさを感じていたので、個人的には頑張って欲しい選手です。 そしてSOダミアン・マッケンジーですね。ケガでなかなかW杯に出られませんでしたが(23年W杯で初出場)、今は10番(SO)としてロバートソンHC率いる新チームにも定着していますので、ぜひポジションを確立してほしいと願っています」 ──続いて南アフリカについてうかがいます。昨年の前回大会は2位でしたが、その後のW杯で優勝、連覇を成し遂げました。 「わかっていても止められないチームです。メンバーがあまり変わっていないなかで最近は若い選手も活躍しており、そのような若い世代をどのように育てながらチームを作っていくのか、とても興味深く見ています。 また、アシスタントコーチとしてトニー・ブラウン(前日本代表アタックコーチ)が入ったことによって南アフリカのアタックにどういうバリエーションが生まれるのか、そういったところを意識して直近の試合を見ていました。トニー・ブラウンらしいボールの回し方など、今までの南アフリカでは見られなかったプレーがところどころで見られたので、今大会も楽しみです」 ──今回もリーグワンで活躍中、またはかつて活躍した選手が多数招集されています。 「彼らのフィジカルは世界一なので、日本でそのレベルに触れられることはとてつもなく貴重な経験です。南アフリカ以上にフィジカルが強いチーム、選手はいないですからね」 ──トヨタヴェルブリッツのチームメイト、FLピーター=ステフ・デュトイ選手も当然選出されています。あらためて、どんな選手でしょうか? 「一緒にやっていて特に“すごい”と感じるのは運動量ですね。何故あんなに走れるのかわからないほど走れますし、非の打ち所がありません。練習で感情をあらわにするタイプではなく淡々としているのですが、試合になるとスイッチを切り替え120%の力を発揮する、そんなスタイルの選手です」