スマートウォッチのデータは簡単にハッキングできちゃうらしい
期待される企業による対策
Shanmugan博士は、BLE技術を使用したスマートウォッチの人気が高まる中で、メーカーがセキュリティー対策に真剣に取り組んでいないと指摘します。 最悪の場合、個人情報への不正アクセスや個人情報の売買、フィッシングによる金融詐欺などにつながりかねないといい、このように警告しています。 健康データが悪用されれば、特に高齢者に対する脅迫や身体的危害に利用される可能性があります。産業スパイ行為にもつながります。ハッキングされたデバイスから、競合他社やサイバー犯罪者が知的財産を不正入手する可能性もあります。そうなれば、多くの訴訟が起こって倒産する企業が出てくるかもしれません。 以前からその脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されてきたBLEも、バージョンアップを経て少しずつセキュリティーが強化されています。 しかし、重要な個人情報を守るためには、購入前にスマートウォッチのセキュリティー対策を確認し、使用時には二要素認証やロック画面のパスワード設定、不正なペアリングの防止、公共WiFiネットワークへの接続を避けるなど、個人でもハッキング防止策を徹底する必要がありそうですね。 Source: Khan et al. 2024 / IEEE Xplore, Charles Darwin University Reference: Barua et al. 2022 / IEEE Xplore, Peker et al. 2024 / National Library of Medicine
Kenji P. Miyajima