横浜DeNAラミレス監督が主将&4番の「帝王学」を伝授した”首位打者”浮上の佐野恵太が暴れて通算300勝達成
開幕から「つなぎの4番」を公言してきた。ソト、ロペス、宮崎、新外国人のオースティンら強力なスラッガーに挟まれ、それが役割だと意識してきた。7月22日のヤクルト戦で本塁打を打つまで27試合、115打席、唯一4番打者として本塁打がなかった。だが、その日、ラミレス監督は、「ここからどんどん本塁打を打つだろう。最低でも15本塁打は打てる力はあるから」と予言していた。2日後の24日の広島戦では、逆転満塁サヨナラ本塁打を放ち、1日の阪神戦では“サイクル未遂“。何かが吹っ切れたかのように佐野は、「つなぎの4番」から「真の4番」へと覚醒した。今や“お立ち台の常連”となっている。 ラミレス監督は、「彼の持っている能力を考えると、40試合の時点で首位打者に立つとは想像できなかったが、驚くものではない。キャプテン、4番も初めてでプレッシャーはあるだろうが、それを克服している」と、手放しだった。 佐野が自覚しているようにまだシーズンの3分の1が過ぎたばかりである。おそらくどこかでスランプはやってくるだろう。ラミレス監督も、それがわかっているからこそリスク管理として佐野に帝王学を説いている。そのとき、佐野は4番&主将の真価を問われることになる。