無駄にしないで! 皮をむかずに食べるべき果物と野菜5
どんな家庭でも、野菜用のピーラーは欠かせないキッチンツール。当たり前に使っている便利な道具だけど、いつ使用するべきか、ちゃんと考えたことはある? オーガニック野菜の皮をむいてごみ箱に捨てる行為は、どれだけの時間とエネルギーと貴重な栄養を無駄にしているのだろう? サプリブランド「ヌシフィック」の栄養責任者であるエイミー・リー博士によると、これらの果物や野菜の皮の多くには、貴重な食物繊維、抗酸化物質、ビタミンが含まれており、普段私たちが完全に無視しているかけがえのない栄養源だという。そこで今回は、ピーラーを使う必要がない5つの果物と野菜をご紹介。
じゃがいも
ディナーのサイドにぴったりのマッシュポテトやローストポテトなどを作る際、じゃがいもの皮はたいていゴミ箱行きになる。しかし、リー博士によれば、これらの皮には「豊富なカリウム」と「多くの食物繊維」を含んでいるという。実際皮を廃棄すると、じゃがいもに含まれる食物繊維の約半分とカリウムの25%が無駄になってしまう。さらに、ピーラーで滑りやすいじゃがいもと格闘する時間も節約できる。
なす
紫色のなすの皮は苦くて硬いと思い込んでいる人もいるのでは? いっぽうで、なすが入ったパスタを食べてこの皮邪魔と思ったことはないはず。実際、なすの皮を残しておけば、火が通って柔らかくなった果実がバラバラにならずに済むし、皮のおかげでなすのマニコッティや煮浸しなどの料理が可能になる。さらにリー博士によると、なすの皮にはナスニンと呼ばれるアントシアニンも含まれており、ナスニンは脳細胞の保護と脳への血流の促進に役立つ貴重な栄養素だそう。
りんご
りんごの果実にはビタミンAとC、カリウム、カルシウムといった貴重な栄養素が豊富に含まれるけれど、皮はこれらの栄養素をはるかに多く、より濃縮された状態で含むという。そのため皮をむくと、時間だけでなく栄養素も大幅に無駄にしてしまう。どうしてもりんごの皮をむかなければならない場合でも(皮付きのりんごを絶対に食べない子供がいるなど)、皮を捨てないで。少量のシナモンシュガーと和えてオーブンに放り込めば、薄いりんごチップスができあがる。