【UFC】王座挑戦の朝倉海に榊原CEOがエール 大みそか〝RIZIN凱旋〟の期待度
〝大みそか凱旋〟は実現するか。米総合格闘技イベント「UFC310」(7日=日本時間8日、ネバダ州ラスベガス)で、UFCフライ級王座に挑戦する朝倉海(31)に、RIZINの榊原信行CEO(61)が熱いエールを送った。現地での応援も予定している榊原CEOは、前RIZINバンタム級王者の挑戦をどんな思いで見つめるのか。 海は現地時間7日にラスベガスのT―モバイルアリーナでアレシャンドレ・パントージャ(34=ブラジル)の持つUFCフライ級王座に挑戦する。参戦即王座挑戦は異例の待遇。そこで勝てば日本人初のUFC王者誕生だ。 その歴史的瞬間を目の当たりにするべく、榊原CEOも渡米して現地で海に声援を送る。RIZINのベルトを返上して世界の頂点に挑む海に榊原CEOは「きっとやってくれると信じているし、十分チャンスはあると思う」と勝利を信じている。さらに「ぜひ日本どころかアジア人で初となるUFCのベルトを海に巻いてもらいたいです。ファンの人たちにとっても、選手たちにとっても、意義のある偉業だと思うので成し遂げてほしい」と期待を込めた。 もちろん海が活躍することで古巣のRIZINにもメリットが見込める。〝参戦即挑戦〟はUFCのダナ・ホワイト代表のRIZINとその王者である海への高評価があって実現したと説明。「そこで勝てばUFCのファンに『RIZINの王者ってすげえじゃん』って相当なインパクトを与えられる。RIZINという舞台の存在感も、北米のマーケットで増すと思います」と読む。すでに今大会のプロモーションでRIZINの映像が米国のテレビなどで流されており「僕らからするとそういうことが今後の海外戦略に向けてプロモーションになっています」と絶大な〝広告効果〟があるとした。 また海が偉業を成し遂げた先についても言及。UFCの王座を奪取した後、団体の壁を越えてRIZINのリングに上がりあいさつなどをすることが可能か問われると「できるんじゃないかなあ…」と思案する。ホワイト代表と良好な関係にある榊原CEOは「例えば大みそかに『取りました!』とかは、できるんじゃないかと思います。今回、ダナとも会う予定をしているのでその辺もしっかり話をしてくるつもりです」と続けた。 歓喜の凱旋となるか。運命のゴングはもうすぐだ。
前田聡