ルーマニア発ミニマルシーンの重鎮、RPR SOUNDSYSTEMが4月5日に恵比寿でDJプレー
――ルーマニアのアンダーグラウンド・ミュージックシーンの現状はいかがですか?
ラレッシュ:パンデミックの影響で、一時期はアーティストたちも店も活動することができなかったけど、ルーマニアのアンダーグラウンド・ミュージックシーンの現状は変わらない。新しいプロモーターや、若い世代のダンスフロアで踊るダンサーによって、状況はすぐに正常に戻ったしね。
ラドゥー:進化しているけど、人気という点ではアンダーグラウンドではなくなっているかな。だけどまだ抽象的な感覚や、驚くべき可能性は残っていると思う。
ペトレ:社会そのものが変貌を遂げているように、音楽シーンも進化しているよね。もちろんそれは良いことでしかないし、だけど世の中の良いものや、質の高いものは、忍耐を必要としてこそ生まれてきたものだということも忘れてはいけない。
エレクトロニック・ミュージックもファッションも、目指すところは「美」
――これまでに過去に3回ほど恵比寿リキッドルームで公演をされましたが、どれもが本当に素晴らしい特別なものだったと聞いています。4月5日の公演に向けて、日本の人々へメッセージをいただけますか?
ラレッシュ:数年前の東京での公演は本当に楽しかった! パーティーは本当に特別なものになったし、日本の人達が僕達を歓迎してくれたのがうれしかったな。またあの良いサウンドの中でプレイするのが待ちきれないよ。
ペトレ:リキッドルームは空間、サウンドシステム、マネジメントと、あらゆる面で素晴らしい会場だよね。僕たちだけでなく、他の多くのアーティストたちが日本は素晴らしいと感じているけど、それは日本は秩序と組織がきちんと成り立ち、互いへの敬意が細部に渡り行き届いていて、それが高く評価されている国だからなのではないかな。他の社会はそれが著しく欠けているからね。今年もリキッドルームでプレイできることをとても嬉しく思っているし、ファンのみんなと一緒に楽しめると確信しているよ!