ルーマニア発ミニマルシーンの重鎮、RPR SOUNDSYSTEMが4月5日に恵比寿でDJプレー
――ドリームレックさんは3人がDJプレーをする時にVJとして参加されていますが、どのような映像を制作されていますか?
ドリームレック:僕の映像作品では、別世界に足を踏み入れたような感覚を追求しているんだ。子供の頃から父親の仕事場で過ごした経験や、VHSテープを使った初期の実験で磨き上げたことなんだけど、その経験がテクノロジーはクラブの壁ということを超えて没入感のある空間を作り出す魔法の杖だと考えるようになったんだ。僕が目指す映像は、曲のビートに合わせるだけでなく、驚きとつながりの瞬間を創り上げることなんだけど、思い出や感情を映像を通じて具体化しているということだね。アーピアーと一緒に仕事をして、さまざまなサウンドスケープを探求したことで僕のアプローチも深まったと思うし、独学で学んだ技術に、自然や僕たちを取り巻く模様や図柄を敬意を持って融合させるといった感じかな。
音楽好きな人々が多いルーマニア
――ミニマルを中心としたルーマニアのダンスミュージック・シーンが世界的に人気を呼んでいますが、人気が定着したのは何故だと思いますか?
ペトレ:ルーマニア人は幅広い音楽的背景と歴史を持っていて、音楽の歴史と面白さに夢中になる人々が多い。その中で、僕たちはエレクトロニック・ミュージックの発展の初期からその魅力に触れ、少しずつ自分たちのキャラクターを形成していった。人々は楽しんでくれて、その楽しみを周りに向け表現することでフロアへやってきた多くの人々を刺激して、そこで得た興奮を通じて音楽を違った角度から捉えることの心地よさを感じたんだと思う。その現象は、海外でも同じことが起こっているようだけどね。
ラドゥー:それと情報の必要性にも関係しているよね。僕の友達や知り合いは、みんな音楽に興味があって、好きな曲を集めたりしている。音楽はお互いの情報を交換するツールでもあるしね。
ラレッシュ:プロモーターやアーティストなど、関係者全員が特別なものにしようと努力している情熱があるしね。僕たちもその一員になれてうれしい。