ルーマニア発ミニマルシーンの重鎮、RPR SOUNDSYSTEMが4月5日に恵比寿でDJプレー
音楽への情熱を分かち合うために3人でDJプレーを始める
――3人の出会い、またアーピアーが結成された経緯を教えてください。
ペトレ:それまではお互い別々に活動していたんだけど、音楽への情熱が僕たちを結びつけたんだ。3人でレーベルのアーピアーを設立して、そこから一緒にDJプレーをしようと決めたのは、僕たちの音楽への情熱をみんなと分かち合いたいという熱い気持ちからだったんだ。
ラドゥー:ペドロはいつも近くにいたし、ラレッシュは「ゼブラ」ってクラブのレジデントをしていたし、3人ともなんだかんだ同じようなところにいたから知り合って長いよね。それで最終的に一緒にパーティでDJプレーをするようになった。
ラレッシュ:僕らが出会ったのは22年前で、2006年の秋にイビサでレーベル&プロジェクト、アーピアーを立ち上げたんだ。とても自然な流れで、僕にとっても魂を捧げられる大切なプロジェクトになったのは間違いないね。
――アーピアーはレコードレーベルであり、DJプレーを含むプロダクションですが、目指している音楽観について教えて下さい。
ラレッシュ:そもそも時代を超越した良い音楽が全てだから、アーピアーから何かをリリースするときは、その音楽がファッションや特定の音楽トレンドを超越することを目指してる。それは僕らのDJセットにも当てはまる。
ラドゥー:空間に関しては僕ら3人と、VJのドリームレックの4人の力で、安心して没入できる特別な空間を作りだしている。そこにそれぞれが自分の色を出していくというか。
ペトレ:僕たちの音楽に対する考え方はシンプルなんだ。自分たちが好きなもの、面白いと思うものをプレーして、そこに人々を巻き込み、その体験を通して人々を導く。異なる個性を持ち合わせた3人から成り立つプロセスは、注意深くアプローチしなければならないし、DJセットの最初から最後まで正しい認識を持って特別な注意を払う必要がある。それを行うことで観客は全体を把握することができるし、正しい認識を持つことができるからね。もちろんVJを担当するドリームレックは、映像やアニメーションで音楽的な感情を視覚的な側面で描写することで表現をしている。