「泡沫候補、覚悟してた」「すがすがしい気持ち」 都知事選落選の小野泰輔氏
東京都知事選に立候補していた前熊本県副知事の小野泰輔(たいすけ)氏は5日夜、都内の事務所で、支持者らを前に「このような結果(落選)になりましたけれども、私の中ではなんの悔いもありません」と語った。 【動画】小野泰輔候補 事務所の様子 小野氏は、「3週間ちょっとで、もの凄い密度で戦って、全国でも名が知られている有力な候補者に割って入って戦えた。これだけの得票を全くの無名の私が取れたのは自分自身で驚いている。泡沫候補で終わることももちろん覚悟していた。いろんな方の思いが集まってここまでこれた」と話した。そして、「多分、都知事選で最高のボランティアだったと思います。本当に凄いお力添えをいただいた。みなさんにも本当に感謝したい」とし、支援者や陣営スタッフに謝辞を述べた。
「負けはしたが、非常にすがすがしい気持ちでいる」と話した小野氏。「さまざまな方と話をするたびに、『良く立ってくれた』と。今の状況でもし私がいなかったら入れるところがなかった、と言ってくれる人がたくさんいた。都庁の職員さんも切々と都政について語ってくれた」とも語り、手応えがあったことも指摘した。 そして、「私の理想は民主主義をもっともっと前に進めていくこと。都民、国民が自分事として政治に向き合って、どのような政治参加をしていけば、良い社会が作れるのか。良い東京が作れるのか。子どもたちに誇れる日本を残せるのか。そういうことを考えるきっかけを作りたかった」と語った。