スマホやパソコンの使いすぎで硬くなる意外な筋肉 姿勢にも悪影響が【スキマ時間にストレッチ】
競技パフォーマンスの向上のみならず、健康への効果も期待されてきているストレッチ。本企画では、日常のスキマ時間で取り組めるストレッチメニューを部位ごとに紹介します。 【動画】大胸筋ストレッチをムービーで解説 ストレッチの時間はトレーニング前は1ポーズ20秒程度、トレーニング後のメンテナンスでは60秒程度。柔軟性を強化したい部位の場合は120-180秒がお勧めできます。 今回スポットを当てるのは大胸筋です。マッチョの象徴のような筋肉であり、ウエイトトレーニングと言えば真っ先に連想する人も多いでしょう。
胸から肩へ広がる大胸筋が緊張すると肩こりや巻き肩の原因となる可能性もあるので、日頃からしっかりケアしたいところです。 大胸筋が硬くなる原因としては、長時間同じ姿勢を取ることが挙げられます。PCやスマホの操作はもちろんのこと、猫背も胸の筋肉が短縮した状態になるため注意が必要です。
②親指が上に来るように後方にヒジを伸ばし、手の平を壁につけます。大胸筋の伸びを感じられればOKです。
③手をつく位置で伸びる箇所が変わります。肩より低いと大胸筋上部。肩と同じ高さだと中部、肩より高いと下部に効果があります。胸を張るように体を壁の反対側に回旋させると、さらにストレッチが強まります。
④手の位置を変えつつ各20秒を目安に伸ばします。
※前から見るとこのような形です
硬直状態を放置すると体の不調につながりやすい大胸筋ですが、この部位をストレッチしている人はあまり多くないかもしれません。ぜひ日頃のケアのひとつとして取り入れてみましょう。
長畑芳仁(ながはた・よしひと) 1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
文・写真/森本雄大