お風呂の「残り湯」で洗濯したいけど、「雑菌」や「汚れ」が気になる…水道代は月にいくら「節約」できる?
お風呂の残り湯は、捨てずに洗濯や掃除などに有効活用すれば、節水・節約につながります。一方で残り湯は一度人が入ったお湯であるため、雑菌や汚れを気にする人もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、お風呂の残り湯を活用する方法をご紹介します。さらに活用する際の注意点も解説しますので、少しでも水道代を節約したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
残り湯の活用場所と期待できる節約効果
家庭によって節約効果は変わりますが、東京都水道局によると、お風呂の残り湯を再利用することでおよそ90リットルの節水につながるとのことです。水1リットルあたりの水道代を0.24円と仮定して、1回(90リットル)の残り湯を再利用するとおよそ22円、1ヶ月(30日)毎日何かしらに再利用するとおよそ650円の節約が可能です。 実際に残り湯を活用できる場面をご紹介します。 ●洗濯における洗いの工程 ●掃除(最後の仕上げには不可) ●庭の水やり ●打ち水 ●洗車 ●災害用 洗濯におけるすすぎの工程や、掃除の仕上げなどには適していませんが、汚れを洗い流したり、庭の水やりや打ち水などに活用したりするといいでしょう。 例えば掃除であれば、玄関の泥汚れや洗車などがおすすめです。とくに洗車には多くの水を使うため、より節約効果が期待できます。ホースから水を流しながら洗車すると、およそ90リットルの水が消費されるといわれています。残り湯1回分をそのまま有効活用できるでしょう。
残り湯を再利用する際の注意点
お風呂の残り湯は、入浴時に出る皮脂やあか、汚れなどによって少なからず雑菌が繁殖しています。もちろん入浴方法や入る人数によっても変わってきますが、きれいな水とはいえないでしょう。 そのため衛生面を考えると、お風呂の残り湯を活用する場面は限られてしまいます。残り湯を再利用したいと考えている場合には、「体を洗ってから入浴する」「長い時間放置しない」などを意識することが大切です。 また、入浴剤を使用した残り湯を、洗濯や植物への水やりに使うことは避けましょう。色付きの入浴剤の場合、衣服へ色移りしてしまう可能性があります。