ケリーマン、オスラ、ハーウッド・ベリスら移籍金が高すぎる? プレミアでの実績乏しい若手の巨額契約に世界は驚き
今夏は若手の移籍が目立っている
近年は移籍市場で動くマネーも巨額なものとなっており、その中でも毎年主役級の動きを見せているのがイングランド・プレミアリーグのクラブだ。豊富な資金力があり、毎回の市場で大型契約を成立させている。 他国としては羨ましいところもあるだろう。スペイン『as』は「プレミアは近年の移籍市場を独占している」と取り上げているが、今夏の市場で目立つのは若手選手を高額の移籍金で引き抜くパターンだ。 例えばチェルシーだ。今夏はアストン・ヴィラから18歳の大型攻撃的MFオマリ・ケリーマンを獲得しているが、支払った移籍金は2250万ユーロと高額だ。アストン・ヴィラではプレミアリーグで35分出場しただけで、トップチームではほとんど実績がない。その選手に支払う額としてはかなり高額か。 ニューカッスルはシェフィールド・ユナイテッドから21歳のスイス人FWウィリアム・オスラを1160万ユーロで獲得。シェフィールドでは昨季プレミアリーグ21試合に出場しているが、得点数は0。ダービー・カウンティ時代もイングランド3部相当のリーグ1で2ゴールを挙げただけだ。こちらも高額に映るか。 移籍金額では、ノッティンガム・フォレストがニューカッスルから引き抜いた21歳のスコットランド代表MFエリオット・アンダーソンもインパクトが強い。ニューカッスルではプレミアのゲームに44試合出場しているが、ノッティンガム・フォレストは獲得に4120万ユーロも投じている。これも他リーグからすれば信じられないような動きかもしれない。 それに近い金額では、トッテナムがリーズ・ユナイテッドから18歳のMFアーチー・グレイを4250万ユーロで引き抜いた。イングランド2部ではプレイしてきたが、プレミアリーグでの出場経験はない選手だ。 プレミアリーグに再び昇格してきたサウサンプトンは、マンチェスター・シティから22歳のDFテイラー・ハーウッド・ベリスを2300万ユーロで獲得。これまではマンCからブラックバーン、アンデルレヒト、ストーク・シティ、バーンリーとレンタル移籍を続けてきた選手で、まだプレミアリーグでの出場経験はない。世代別イングランド代表の中心選手ではあるが、移籍金額はかなり高額だ。 果たして彼らはクラブの主力となっていけるのか。今夏は未知数なところもある若手の移籍が目立つ夏となっている。
構成/ザ・ワールド編集部