【エリザベス女王杯】レガレイラ末脚爆発!淀の下り坂を味方に
展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していく土曜付企画「G1展開王」。秋の牝馬No・1決定戦「エリザベス女王杯」は東京本社の後藤光志記者が担当する。重賞戦線常連の古馬と、勢いのある有力3歳馬が激突する一戦。前走から条件が好転するあの馬に◎を託した。 比較的、傾向がはっきりしている。スタートから1角までの距離が長く、序盤はスローになりやすい。直線の長い外回りコースで道中の動きもほとんどなく、各馬が折り合いに専念する。3角の下り坂から徐々にペースアップ。直線は末脚比べになりやすいが、単純な切れ味だけでなく、トップスピードの持続力も求められる。 今年のメンバーならコンクシェルの単騎逃げが濃厚だろう。マイルでも逃げられる脚力の持ち主で、我慢させながら運んでも平均ペースにはなりそうだ。2番手以下は距離延長組も多く各馬リズム重視。隊列はすんなり決まり、馬群はほとんど一団になる。終盤は3角の下り坂からスパート開始。前を射程に入れながら運べる分、後方勢にも十分チャンスがある。 これらの条件にぴったり当てはまるのが◎レガレイラ。ここまでキャリア全6戦で上がり3F最速(タイを含む)をマーク。小回りの中山でも、直線の長い東京でもコースを問わず末脚は堅実だ。特に秀逸だったのは2走前のダービー。前が止まらない上がり勝負の展開を、唯一後方から追い上げて5着に食い込んだ。 前走ローズSも不利な大外枠に出遅れが重なった中で、最後は外を回しながら5着。負けはしたものの地力を証明した。近走は差し届かないレースが続いているが、今回は淀の下り坂が大きな味方になる。勢い十分に迎えた最後の直線。スムーズな加速で自慢の末脚が爆発する公算大だ。(7)から。