クルマ業界はどうなる? 2025年のニュースを大予言!(ウソ) F1、新型車、噂のあの人…
秋
■7月 エイドリアン・ニューウェイ氏が英ゲイドンにあるアストン マーティンの市販車デザインスタジオに立ち寄り、次世代のDBXをこっそり覗いてみる。彼は、ダブルディフューザーなど、いくつかの細かい修正を提案する。これにより、土星の重力よりも強いダウンフォースを発生させることができるようになる。 海外からの投資を誘致したい英国政府は、少なくとも工場建設を検討しているふりをすれば、どの自動車メーカーも新製品に好きな英国の地名を付けることができると発表する。 アルファ・ロメオはすぐに、ジュニアをミルトン・キーンズと名付けると発表。同社は「キーンズは静かだ」と謳う。 ■8月 テイラー・スウィフトとの契約を拡大し、スズキは彼女と協力して旧モデルのすべてを新バージョンとして再発売する計画を発表する。 復活したテイラー版ジムニーは、またしても乗り心地の悪さに対する批判を受けるが、嫌う人は何だって嫌う(haters gonna hate, hate, hate, hate, hate)一方で、ファンはそんなことは気にせずに(Shake It Off)オフロード性能を愛している。 イーロン・マスク氏はXへの投稿で、ステランティスの新CEO就任に興味を示した。その職に就けば、ロボット軍団で世界征服を成し遂げるという計画が……じゃなくて、最先端技術で人類を救うという計画が加速するだろう、と。 ■9月 英国政府がようやくICE(内燃機関)車の販売禁止計画を明確化。2030年以降はゼロ・エミッション車(ZEV)のみが販売可能となるが、ハイブリッド車は2035年までは、電気のみで50km以上走行でき、毛むくじゃらのサイコロ2個付きで、車名に母音が2つ含まれ、青またはピンクに塗装されている場合は規制が免除される。 木曜日、第3日曜日、世界海賊口調日を除く。
冬
■10月 アラン・シュガー男爵がステランティスの面接を受け、家庭用コンピューター「Amstrad CPC 464」向けに開発された技術を駆使して会社を改革すると誓う。結局、彼の評価は散々な結果となり、シュガー氏は「ひどい有様だった。わたしはクビだ」と述べる。 エイドリアン・ニューウェイ氏は、間近でジェームズ・ボンドのアストン マーティンDB5を見るために、近日公開予定の『007』新作映画の撮影現場に招待される。彼は、性能を向上させるためのいくつかの細かい修正を提案する。 映画は大失敗に終わる。悪役たちのクルマはどれもジェームズ・ボンドの新型スーパーカーに追いつくことができず、予定されていた7分間のカーチェイスシーンはわずか30秒で終わってしまう。 ■11月 カントリーマンに続いてエースマンを発売したミニは、次の新型車の詳細を明らかにする。 ミニ・パックマンだ。狭い道でも優れたハンドリングを発揮する超コンパクトモデルで、道路に落ちている色のついたドットを吸い上げて動力とする画期的なエンジンを搭載している。 ユーロNCAPは、ゴーストとの衝突時の安全性能が悪いとの懸念を表明する。 ■12月 スバルは、スズキに顧客を奪われないよう、大胆な新広告キャンペーンを開始。テイラー・スウィフトのファンが本当に求めているのは、大型の電動SUVではないかと誘う。スウィフトのファンは納得せず、ある人は「私たちは絶対に絶対にソルテラなんて買ったりしない」とコメントする。 ステランティスはついに、新しいリーダーを選出したと発表。多様性のあるチームを率いたことがあり、極度のプレッシャー下でも屈しない実績を持つ、これまであまり知られていなかった個性的な人物である。 残念ながら、彼らが選んだ『パウ・パトロール』のライダー(日本語版:ケント)は、実際には架空のアニメキャラクターであることが指摘される。ステランティスの人事部は疲れ果てて、転職活動の準備を始める……。
ジェームス・アトウッド(執筆) 林汰久也(翻訳)