長谷部誠(フランクフルトU-21コーチ)「調整力や柔軟性が成功の秘訣だったように思います」
コーチとして新たな挑戦
長谷部のキャリアを振り返ると、自分のエゴを捨てて常にチームが中心にあることがわかる。監督の要望に応えて慣れないサイドバックをそつなくこなしたり、3バックの真ん中、リベロのポジションでは33歳にして才能を開花させた。緊急でゴールキーパーを任されたことすらあった。慣れない役割でも、受け入れることができるのは、常にオープンマインドでいることを心掛けているから、と自ら分析する。 「自分が成長しよう、何かを得ようとする気持ちがあるなら、絶対に成長できる。与えられたものに対して、まずやってみて、そこで信頼を勝ち取る。自分がずっとやってきたことです」 長谷部はコーチとして新たな挑戦を始めることになる。元日本代表キャプテンが、後進たちに何をもたらしてくれるのか、期待せずにはいられない(9月10日記)。
Fight Song 皮膚呼吸/ミスター・チルドレン 「また姿変えながらそう今日も自分を試すとき」と歌われる。「ミスター・チルドレンも日本のアーティストの中でベテランの域に入っていて、僕もサッカー人として今やベテランの域にあって。そこで何か絡むものを感じて、すっと入ってきた曲なんです」 MAKOTO HASEBE 元サッカー選手。1984年、静岡県生まれ。藤枝東高校から浦和レッズにスカウトされ、プロ入り。2008年冬にヴォルフスブルクに移籍し、欧州へ。フランクフルトではアジア人選手としてブンデスリーガ歴代1位の出場記録を残す。日本代表では2010年から2018年まで不動のキャプテンとして戦った。 PHOTOGRAPHS BY SODAI YOKOYAMA STYLED BY KOHEI KUBO HAIR STYLED BY AMANO WORDS BY RYO MAEDA @ theWORLD