「完成後が楽しみ」榎峠トンネルの工事現場を児童が見学/京都府・福知山市
中丹地域の小中学生が昨年12月26日、京都府福知山市法用の国道429号の仮称・榎峠トンネルの新設工事現場を見学し、普段は入ることができない場所を興味深く見ていた。 府と兵庫県が、同市談-丹波市青垣町間の延長2・4キロ(府域1・1キロ)の国道429号道路新設改良事業を実施している。車道幅員は片側3メートル、2車線の計画で、見学したトンネル部分は延長1092メートル。 府中丹広域振興局建設部が、子どもたちに建設業の役割や魅力に理解を深めてほしいと、工事現場見学ツアーを企画し、中丹管内の小中学生ら20人が参加した。 バスで到着した参加者に中丹西土木事務所の職員が、現在の道路はカーブが多く、幅員が狭く走りづらいから新しい道路を造っていること、完成後は車がすれ違える広い道路になり、安全に快適に通行できるようになることを伝えた。 トンネル内では、大林・鶴美・マルキ特定建設工事共同企業体榎峠トンネルJV工事事務所工事長の宮越晃大さんが、長さ3メートルの「ロックボルト」という鉄筋の棒、発破して掘削するために使う含水爆薬の模造品など、工事で使うものを見せながら、作業内容について説明。ヘルメットと長靴姿の参加者はトンネル内を見回したり、掘削機やコンクリートを吹き付ける吹付機などいくつも並ぶ重機を関心を持って見ていた。 参加した中学生の男児は「トンネル一つを造るのに、たくさんの人がいて、どういう部品、どういった機械が使われているのかを知ることができて面白かった。完成したら通行して、完成前と完成後の違いを楽しみたい」と話していた。 宮越さんは「子どもたちにはきょう、物づくりの過程を見てもらいました。こういうことをやってみたいという気持ちになってもらえたらうれしい」と話していた。 このあと一行は、舞鶴市の主要地方道小倉西舞鶴線無電柱化推進補助工事の現場へ向かった。