関電が金品受領で再び会見(全文8)コンプライアンス上問題だが、違法ではない
原発マネーの還流に見えないか
朝日新聞:本当に最後なんですけれど、この調査報告書が工事の発注などで見返りとなっていなかった、金品が見返りとなっていなかったということは分かったんですが、調査報告書では。しかし多額の工事が発注され、そこから金品がまた関電のほうに戻ってるっていうのは、原発マネーの還流に外形的には見えるんですけれど、そういうふうには社長・会長は見えませんか。 岩根:われわれとしては不適切な部分はあったというふうにも思っておりますが、原子力を推進する中で地元を活用していくと。ただしその地元に発注のプロセスと発注金額については適正なものという中で、地元を活用していくという大きな考え方の中で行ってきているものというふうに考えてございます。 司会:よろしいでしょうか。 八木:お答えいたします。世の中一般から見るとお金が回ってるように見えるんですけど、私たちの目から見ると、この森山氏との対応における問題と、森山氏と関係のある企業と当社との発注と、この2つでして、森山氏と関係する企業の問題はわれわれも全然見えてないわけですね。 そういう目で見たときに、今回の件をわれわれとして調査の中でした範囲において、森山氏と私たちの金品の関係においては、先ほど申し上げましたように、これはもらいたいと思ってもらって、誰一人もらいたいと思ってもらってるわけではなく、残念ながらそういう、相手を怒らせてはいけないという関係悪化を恐れ、むしろ原子力事業が立ちゆかなくなるということを心配して、いったん受領したということで、ただしそのことによって特に森山氏に便宜を図るとか、排他的な行為もしてないということで、そういう整理ができてます。 そしてまた、当社から森山氏の関係する企業への仕事の発注、これはありますけど、その発注のプロセス、あるいは発注金額においては、社内ルールにのっとってきちんとやられてるっていうことで、そういう意味では私たちが直接対応する森山氏と、それから関係する企業の間には違法的な行為もないと。コンプライアンス上、問題があるということは承知しておりますが、違法的な問題はないというふうに判断をしてるということでございます。 朝日新聞:分かりました。 司会:じゃあどうぞ。 【書き起こし】関電が金品受領で再び会見 全文9へ続く