関電が金品受領で再び会見(全文8)コンプライアンス上問題だが、違法ではない
報道されなければ、金品授受は表に出なかった?
関西テレビ:すいません、関西テレビの坂元と申します。社長にお伺いしたいんですが、あらためてなんですけれども、今回の件が報道で明るみに出なければ、このぞっとするような金額ですとか金品授受の内容というのが表に出ることはなかったということでよろしいんでしょうか。 岩根:報道じゃなくて、われわれは調査委員会をやっておりますので、この金品の内容は私、存じ上げております。 関西テレビ:いや、存じ上げてて、それを世間に公表するということはなかったということでよろしいでしょうか。 岩根:公表しないという判断をしたことは事実でございますので、この是非も含めまして第三者委員会でしっかり検証させていただきたいというふうに思ってございます。 関西テレビ:この報告書の中で、森山氏の特異な人物像であるとか、対応が大変だったということが長きにわたって書かれているんですけれども、関電が森山氏に対していろいろな、近づいて原発に関して話を進めていく中で、森山氏がさらに地元での力を得ていったという経緯もあると思うんですけれども、その辺りはどのようにお考えでしょうか。 岩根:申し訳ありませんが、ちょっと過去の経緯は承知してございませんので、これ、ちょっと私自身の推測になるかもしれませんが、高浜の建設時代から森山氏には大変お世話になってるというのが連綿と続いておりますので、また、そうしたことを森山氏は弊社の担当のほうに、建設時から私は関与して、非常な功労者であるということをずっと言われておるので、そうしたことが担当のほうには擦り込まれていったことではないかというふうに認識しております。
この状況を自分たちでつくったのではないか
関西テレビ:でも、そのことによって関電がより、この森山氏の、ある意味、こういった沼から抜け出せないような状況を自分たちでつくっていってしまったということはありませんでしょうか。 岩根:関西電力から近づいたということは、少なくとも私が聞いてる範囲ではなくて、なんとか森山氏の呪縛から逃れようとはしてたんですが、なかなかその呪縛から逃れなかったというのが、私が今、認識している状況でございます。 関西テレビ:もう1点だけお伺いしたいんですけども、今後の原発の運営の進め方に関して、地元の有力な人等、1人に頼って話を進めていくというのはやはりやめたほうがいい、限界があるというふうにお考えなんでしょうか。 岩根:これはまさにおっしゃるとおりでございまして、やはりこれから地元の皆さまのご理解活動をする、あるいは地元の皆さまにどのような情報を、どの程度、どなたに、どのように提供していくかということについて本当にしっかり考えていく、ルールメーキングをする必要がございます。当然、この調査、報告が出たあとは森山氏とは当然、会ってございませんし、そういう地元の有力者の方から問い合わせをしたときには、誰がどのように対応するかというのを確認しながら対応している状況でございますが、もっとしっかりしたルールメーキングが要ると思ってございます。 司会:よろしいでしょうか。じゃあどうぞ。一番前の方。