住友電工情報システム、取引先とのチャットを可能にした購買管理システム「楽々ProcurementII Ver.10.1」
住友電工情報システム株式会社は29日、購買管理システム「楽々ProcurementII」において、取引先とのチャット機能などを追加した新版「同 Ver.10.1」を、10月31日より販売開始すると発表した。 【この記事に関する別の画像を見る】 楽々ProcurementIIは、購入依頼から見積もり、発注、検収までの購買業務全般をカバーした購買管理システム。社内の購買申請のワークフローや、外部カタログサイトとのパンチアウト連携、仕入先との電子取引(Web-EDI)、電帳法やインボイス制度への対応など、日本の商習慣にマッチしたさまざまな機能で、購買業務の効率化やペーパーレス化に寄与するという。 今回の新版では、バイヤー企業の担当者と仕入先企業の担当者が、見積もりや発注の案件にひも付けて、双方向にメッセージやファイルをやり取りできるチャット機能を提供する。 こうしたやり取りは、従来は電話やメールなどでのやり取りが主流だったが、電話では記録が残らず、メールやコミュニケーションツールは購買管理システム上の案件情報とのひも付けがないため、後からの検索が困難な点も課題だったとのこと。しかし楽々ProcurementIIのチャット機能を使えば、双方向でのスムーズな情報伝達はもちろん、やり取りの記録を残し、後から簡単に検索できるようになる点もメリットとした。 なお、「お知らせアイコン」で自分あての新着メッセージを確認できるほか、システムにログインしていない時間帯でも新着メッセージに気付けるように、メッセージの受信時にメールを受け取れるようにする機能も備えた。 また、購入依頼、見積依頼、発注、検収の各画面に、バイヤー企業の業務に合わせた任意の項目を追加できる機能を備えているが、この機能を改善。従来は追加項目用の別ウインドウを開いて登録・更新・閲覧を行えたが、今回は、同一ウインドウの最下部に項目を追加できるように変更されている。 この追加項目は、購入依頼、見積依頼、発注、検収の画面ごとに「表示する/しない」を設定可能で、入力された内容は後続の業務に引き継がれる。あわせて、項目の名称や入力形式(テキスト/日付/チェックボックスなど)、入力条件(必須/任意)なども設定可能とのこと。 さらに予算管理機能では、複数の予算情報を一括で登録・変更・削除可能にする機能改善を行っている。
クラウド Watch,石井 一志