ウイリアムズ代表、脅威の新人コラピントの来季F1シート獲得に向け複数チームと交渉「積極的に取り組んでいる」
ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、フランコ・コラピントの来季F1シート獲得に「積極的に取り組む」ため、複数のライバルチームと交渉を行なったと明かした。 【F1サンパウロGP】コラピント、スプリントは12位 コラピントはイタリアGPでのF1デビュー以降、ローガン・サージェントの後任として印象的な走りを見せており、メキシコシティGPまでの5戦で5ポイントを獲得。決勝レースで13位以下に終わったことはない。 コラピントはパフォーマンスで大きな注目を集めているものの、ウイリアムズは来季アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.というラインアップとなることが決まっているため、来季ウイリアムズにコラピントの居場所はない。 先日オースティンで開催されたAutosport Businessのパネルに出席したボウルズ代表は、たとえウイリアムズからポイントを奪うライバルチームのドライバーであったとしても、2025年のグリッドでコラピントの活躍を見たいと語った。 RBとザウバーはまだ来季ドライバーラインアップを固めておらず、空席は残りふたつ。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、コラピントが「頭角を現している」と認めており、ボウルズ代表はいくつかのチームと話し合いを行なっていることを明かした。 「私が言えるのは、フランコを助けて守りつつ、全ての関係者を保護できるような適切な取り決めを見つけようと、興味を持っているチームと積極的に動いているところだということだ」とボウルズ代表は言う。 「コース上で争い、若者のキャリアのために解決策を見つけようとするわけだから、F1チーム間では決して一筋縄ではいかない」 「現時点で興味を持っているいくつかのチームと可能性を探っているが、それ以外のことをここで推測するのは間違っている。それを越えて、本当に伝えるべきことは何もない」 「彼は並外れたドライバーだから、何かあれば喜んで話すよ。本当にそう思っている。外を見渡せば、何万人もの人々が5レースにわたって、シリーズに参戦しているドライバーを応援するために集まっている」 「彼はコース上で素晴らしい仕事をしているし、最初から言っているように、自分でポジションを勝ち取れば、自ずと結果がついてくるということだ」 「しかしそれ以上に、特に彼が21歳であることを考えると、彼に関しては私にも責任があり、我々は正しいことをしなくてはならない。ニュースがあれば世界に発信していきたいが、話すことはあまりない」 コラピントが他チームにレンタル移籍となる可能性が、ここ数日取り沙汰されているものの、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、その可能性はありえないと考えている。 ボウルズ代表は、ウイリアムズとコラピントにとってベストな選択肢を導き出すことを目指しており、一時的な他チーム移籍があり得るかどうかについては明言を避けた。 どのような契約でもウイリアムズとの“紐付き”なのか? と訊かれたボウルズ代表は次のように語った 「今話したのと同じだよ。どんな状況であれ、他のチームがどのようなことに興味を持っているのかを理解し、その上でみんなにとって何がベストな解決策なのかを考えたい」 「彼は自分の居場所を得ている。彼はもっとグランプリを走り、結果で居場所を獲得し続ける必要がある。しかし彼は輝いているし、だからこそ各チームから関心が寄せられている。私は彼にとっても、ウイリアムズにとっても責任がある」 「みんなに話せるような素晴らしいニュースがあるといいんだけど、今回はそれがない」
Mark Mann-Bryans