【欧州NL】イングランドがリーグA昇格 カーズリー暫定監督最後の試合で4人が代表初ゴール
<欧州ネーションズリーグ:イングランド5ー0アイルランド>◇17日◇リーグB2組◇1次リーグ最終戦◇ロンドン リーグBで、2組のイングランドがアイルランドに5-0で快勝し、最上位のリーグA昇格を決めた。カーズリー暫定監督最後の試合で4人が代表初ゴールを記録した。来年1月からチェルシーやバイエルン・ミュンヘンなど強豪クラブの監督を歴任したドイツ人のトゥヘル氏が就任する。 50歳のカーズリー監督は6試合を指揮して5勝1敗の成績を残した。10月10日のギリシャ戦はホームで屈辱の敗戦を喫したが、3試合連続3ゴール以上での3連勝。「イングランド代表には見ていてワクワクするような攻撃的なチームになってほしい」と語った。 試合は後半6分にアイルランドに退場者が出て、その後にイングランドがゴールラッシュ。同8分、FWケーン(トットナム)がPKを決めて先制し、代表通算103試合で69得点に伸ばした。 ここからは4人が代表初ゴール。後半11分にFWゴードン(ニューカッスル)が右足ボレーを決めると、その2分後にはMFギャラガー(アトレチコ・マドリード)が右CKから押し込んで加点した。同31分に途中出場のFWボーウェン(ウェストハム)が左足で鮮やかなシュートを決め、その3分後にも途中出場のDFハーウッドベリス(サウサンプトン)が右クロスを頭で合わせてネットを揺らした。22歳のDFは代表デビュー戦初ゴールとなった。 サカ、ライス、アレクサンダーアーノルド、フォーデンら多くの主力を欠いたが、その一方で新戦力が台頭。カーズリー暫定監督は計6試合で8人に代表デビューの機会を与え、リーグA昇格も決めた。U-21イングランド代表監督に復帰する指揮官は「多くの選手にとって素晴らしい夜になった。一番の目標は昇格することだった。選手たちが攻撃的かつ意図を持ってプレーする姿を見るのは楽しかった」と振り返った。 イングランド代表は約8年率いたサウスゲート前監督が6~7月の欧州選手権で準優勝後に辞任。その後はカーズリー暫定監督が指揮し、来年1月からドイツ人のトゥヘル監督がチームを率いる。主将のケーンは「(次の)監督は選択肢が広がったと思う。新たに代表に加わって活躍した若い選手も多く、経験豊富な選手も負傷からの復帰を狙っているからバランスが良くなった」と暫定監督が残した功績に感謝した。