なぜフェラーリはル・マンでトヨタに勝てた? 24時間走っても大接戦になる理由とは。
ランボルギーニは10位完走
ちなみに、フェラーリ50号車、トヨタ7号車に次ぐ3位表彰台を得たのは、昨年のウィナーであるフェラーリ51号車。前述したような性能調整をはね除けて、2年連続で2台を表彰台に送り込んだフェラーリの勝負強さには瞠目すべきものがある。 予選(厳密にはハイパーポール)でポールポジションを獲得したポルシェ6号車はフェラーリ50号車とわずかに1.1秒差で4位。フロントロウからスタートし、レース後半まで優勝争いに加わっていたキャデラック6号車は、ウェットコンディションのペースが伸び悩んで7位に終わったほか、昨年に続く参戦となったプジョーは94号車の11位が最高位だった。 いっぽう、今季からハイパークラスに挑戦したニューカマーのなかでは、ランボルギーニ63号車の10位がベストリザルト。残るBMWとアルピーヌは、予選で善戦したものの決勝では完走を果たせなかった。 24 HOURS OF LE MANS 2024 RACE RESULT HYPERCAR Class 1位 / No.50 / フェラーリ AF コルセ / フェラーリ499P 2位 / No.7 / トヨタ ガズー レーシング / トヨタ GR010 HYBRID 3位 / No.51 / フェラーリ AF コルセ / フェラーリ499P 4位 / No.6 / ポルシェ ペンスキー モータースポーツ / ポルシェ 963 5位 / No.8 / トヨタ ガズー レーシング / トヨタ GR010 HYBRID 6位 / No.5 / ポルシェ ペンスキー モータースポーツ / ポルシェ 963 7位 / No.2 / キャデラック レーシング / キャデラック Vシリーズ.R 8位 / No.12 / ハーツ チーム ジョタ / ポルシェ 963 9位 / No.38 / ハーツ チーム ジョタ / ポルシェ 963 10位 / No.63 / ランボルギーニ アイアン リンクス / ランボルギーニ SC63
文= 大谷達也 写真= Ferrari N.V.