東山動植物園のライオン「ソラ」が11歳で死ぬ “名古屋生まれ”の人懐っこい性格で親しまれたオス
名古屋市の東山動植物園は、ライオンの「ソラ」(オス、11歳)が24日に死んだと発表した。同園で生まれ育ったライオンとして親しまれていたが、両親よりも早い死となった。25日から8月6日まで、ライオン舎前に献花台を設置するという。
生まれつき甲状腺異常も投薬治療で成長
ソラは2012年、同園で飼育しているオスの「サン」とメスの「ルナ」の間に生まれた。同時に誕生した「ステラ」とともに首にこぶが見つかり、2頭とも生まれつき甲状腺に異常のあることが分かった。 ステラは治療のかいなく15年5月に死んだが、ソラは投薬治療によって他のライオンと同じぐらいにまで成長した。慎重だが人懐っこい性格だったという。
同園のライオンは両親のサンとルナの2頭に
前日の夕方まで普段通りに食事をし、排便や排尿にも異常なく過ごしていたが、翌朝8時45分に寝室で死んでいるのを飼育係が見つけた。死因は心不全だった。 同園で飼育するライオンはサン(21歳)とルナ(15歳)の2頭となった。ライオンの寿命は野生下で約15年、飼育下では24年程度だという。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧の4番目のレベル「VU」とされている。 (関口威人/nameken)