カワウソのことよく知って! 伊勢シーパラダイスで「世界カワウソの日」にちなみ特別解説
カワウソのことよく知って! 伊勢シーパラダイスで「世界カワウソの日」にちなみ特別解説
三重県伊勢市の水族館「伊勢シーパラダイス」で、来館者にカワウソへの知識を深めてもらう「カワウソをもっとよく知ろうWEEK」が6月4日まで行われている。国際カワウソ保護(生存)基金が定める「世界カワウソの日」(毎年5月の最終水曜日、今年は5月31日)にちなみ、同館で飼育されているカワウソのかわいらしい姿とともに、野生下で絶滅の危機に瀕している現状などについて飼育スタッフの特別解説を聞くことができる。
国内3施設でしか見られない希少種など飼育
同館は現在、ツメナシカワウソ2頭とコツメカワウソ3頭を飼育している。ツメナシカワウソは名前の通り、手に爪がほぼなく、大きな体に白と茶色のツートンカラーが特徴。アフリカ原産で、日本国内では3施設でしか飼育されていない貴重な種類だという。 コツメカワウソはインドや東南アジアに分布し、カワウソの仲間では最も体の小さな種類。日本では全国の動物園や水族館で見られるポピュラーなカワウソだが、野生下では開発や乱獲によって絶滅危惧種とされている。
ふれあい通して「生態や現状知って」
館内ではツメナシカワウソとのふれあいのほか、1日2回(6月3、4日は正午からと午後3時50分から)のコツメカワウソの「お食事タイム」を見る機会を設けている。「よく知ろうWEEK」期間中は、世界カワウソの日に関係した普段は聞けない特別解説を飼育スタッフから聞くことができる。 6月1日は時折小雨のぱらつく天候だったが、来館者はカワウソの手に触れたり、えさやりを観察したりしながら「かわいい」「一生懸命食べてる」などと話していた。 飼育スタッフは「好奇心が強く、遊んだり人と接したりするのが大好き。実際にふれあいながらカワウソの生態や現状について知ってほしい」と呼び掛けている。 (文・関口威人、動画撮影・加藤直人/nameken)