三重・鳥羽水族館で「スナドリネコ」の赤ちゃん公開、19日まで名前募集
三重・鳥羽水族館で「スナドリネコ」の赤ちゃん公開、19日まで名前募集
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、インドや中国南部、東南アジアなどに広く生息するネコ科の動物「スナドリネコ」の赤ちゃんが9月から一般公開されている。つぶらな瞳が愛らしいメスで、早くも館内の人気者に。19日まで公式サイトなどを通じて一般から名前も募集している。
7月に同館で4例目出産のメス
スナドリネコは沼地や川辺に生息。水かきのついた前足で魚を器用に捕まえることから、英語では「フィッシングキャット」と呼ばれ、和名は「漁(すなど)る」に由来するという。生息環境である湿地の開発などによって個体数が減少し、絶滅危惧種としてレッドリストに指定されている。 同館では2014年から水に由来する生き物としてスナドリネコの飼育を始めた。今年2月には、9歳になる父「サニー」、母「パール」の間から、オスの「ムーン」と「シェル」が生まれた。さらに7月30日にムーンとシェルの妹に当たるメスも誕生。同館では4例目の出産となる。現在、国内でスナドリネコを飼育しているのは、鳥羽水族館のほかには神戸どうぶつ王国(神戸市)だけだという。
かわいさ抜群も性格は「おてんばで強気」
赤ちゃんは誕生からしばらくの間、人工哺育で育てられたが、鶏のミンチ肉なども食べ始めて成長が安定してきたため、9月8日から一般公開された。 アクリル越しに大きな目が来館者の方を向くと、「かわいいー」という声が上がる。しかし性格は「おてんばで気が強い」といい、タオルを激しく引っかいたり、かみついたりする姿も。動き疲れてウトウトする表情も見られた。
名前の応募は館内で受け付けるほか、公式サイトの応募フォームからも申し込める。名付け親の中から、抽選で5人にオリジナルグッズをプレゼントする。同館は「母親譲りの美人っぷりで、飼育係もメロメロ。すてきな名前を付けて」と呼び掛けている。 (文・関口威人、動画撮影・加藤直人/nameken)