ハーバード卒のバイオリニスト・廣津留すみれの“睡魔”との向き合い方 「寝落ちしながらの勉強は効率が悪い」
小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(31)。その活動は国内外での演奏だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、廣津留さんの睡眠に関する20代女性からの質問に答えてくれた。勉学にバイオリンにとハードな日々を送っていた廣津留さんが睡魔に負けずにいられた方法とは? 【写真】廣津留さんの別カットはこちら! * * * ■Q. 高校時代、ハーバード受験のために夜2時まで勉強していて寝不足だったと伺いました。しかも学校に通いながらかなり量の多い宿題もこなしていて、授業中や家での勉強でもどうやって寝落ちすることなく受験勉強に打ち込んでいけたのでしょうか。寝てしまわないための対策は? 今でも睡魔と闘う時、廣津留さんはどう対処していますか。 A. 寝落ちはやっぱりしていましたよ(笑)。でも、寝落ちしながら勉強するのってすっごく効率が悪いので、どうしても眠いときは仮眠をはさんでいたかな。受験のときも寝不足でしたが、ハーバードに入ってからも日々の課題が多く、試験前などはよく睡魔と闘っていましたね。私は一人で部屋にこもるよりも、図書館や寮の食堂などで学校の友達と一緒に勉強することが多かったので、眠くなると友達と交代で15分程度の仮眠をとっていました。寝すぎていたら起こしてもらうようにして。ジュリアード音楽院でもオーディションの前などは本当に大変で、仮眠している人をよく見かけました。練習室のピアノの下で横になって仮眠するというビオラ奏者もいましたね。ピアノの下だと死角になって窓から見えないし、靴で踏みつけられていないから割ときれいなんだとか(笑)。 仮眠のポイントは、寝心地をよくしすぎないこと。私は机に突っ伏して寝るくらいの感じにとどめていました。友人は仮眠をとる前によくコーヒーを飲んでいましたね。コーヒーはカフェインの効果が出るのに15~30分くらいかかるらしく、ちょうど起きるタイミングですっきり目覚められて集中できるんだそうです。カフェインの効果は個人差があるので、この方法は人によって合う、合わないはあるかもしれません。私はコーヒーが眠気覚ましによく効くタイプだったので、大学時代は食堂のコーヒーメーカーから無限に出てくるコーヒーをひたすら飲んで勉強していました。 また、人と一緒に勉強することも眠気と闘う環境としてよかったんだと思います。4人くらいで深夜まで勉強していると、お互いの存在がいい意味でプレッシャーになるんですよね。まわりが一生懸命勉強しているのに眠くなっている場合じゃない、自分も頑張ろうって思えました。