ハーバード卒のバイオリニスト・廣津留すみれの“睡魔”との向き合い方 「寝落ちしながらの勉強は効率が悪い」
今は人と一緒にというのはなかなか難しいですけど、睡魔に襲われたら隙間時間に仮眠をとるようにしています。特に電車やタクシーでの移動時間は、到着したら起きないといけないので仮眠をとるのにぴったり。新幹線での移動中などまとまって眠れるときは2時間くらい寝ておくようにしていますが、私の場合、勉強の間に寝るときは長くても30分ぐらいまで。あくまでも「仮」の睡眠にとどめておくことが大事なんですよね。一人のときは起こしてくれる人がいないので、とにかくアラームをたくさんかけて絶対に起きられるようにしています。 15分だけでも寝るとだいぶ違うので、ぜひ試してみてください。寝落ちを繰り返しながら50%の集中力で勉強するよりも、1回でも仮眠したほうが圧倒的に効率よく勉強できると思いますよ。 ■Q. お仕事で国内外を行き来し、生活環境の違う場所での滞在も多い廣津留さん。時差ボケなど、いつもと違う環境ではどのように生活リズムを整えたり健康管理をされたりしているのでしょうか。 A. 時差がある場所に行くときは、飛行機に乗ったときから現地の時間を意識しますね。今寝たら体内時計のリズムが狂いそうだなと思ったら、眠くても映画を見たり本を読んだりして眠るタイミングを調整しています。また、現地に昼間に着く場合は何かしら予定を入れて、日中にホテルで何時間も寝てしまうことがないようにしています。 生活リズムを整えるために、自分なりの癒し時間が過ごせるアイテムを持っていくことも大事。いつも使っているものだと、よりリラックスできるような気がします。私の場合は、ラベンダーの香りのルームスプレーのほか、気に入っているシャンプーやトリートメントの使い切りのものをマストで持っていきます。ロールオンタイプのアロマオイルやネイルオイルをプラスすることもありますね。 体調面では自分に合った常備薬や健康アイテムを用意することがポイントでしょうか。液体の葛根湯は私の必需品。体調が怪しいなと思ったときに飲むと、たいてい落ち着くんです。プラセボ効果ではないですけど、「これがあれば体調が整う」といった心の安定剤にもなっている気がします。また、国際教養大学(AIU)の授業で寒い時期に秋田に行くときなどは、貼るカイロも欠かせません! 最近は肌に直接貼れる温熱シートもあって重宝しています。持っているだけで安心できるんですよね。「これがあれば大丈夫」というアイテムを見つけることって、けっこう大事だと思います。 構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS