奈良・厳しい残暑でシカが「ミスト」に集合 全国各地で猛暑日観測
奈良・厳しい残暑でシカが「ミスト」に集合 全国各地で猛暑日観測
気象庁によると、27日は九州から関東は高気圧に覆われ、広い範囲で晴れ間がみられた。近畿地方も青空が広がり、同日午後2時までに京都府京都市で最高気温35度を観測するなど、厳しい残暑に見舞われた。 【拡大画像】昨年8月の猛暑日に撮影した奈良公園の「溝ジカ」
そんな中、奈良県奈良市の奈良公園を訪ねると、多くのシカが日陰の歩道に設置されたミストに集まり、涼をとっている姿がみられた。 昨年8月に本サイトでは、道路沿いの深い溝でシカが涼をとっている様子を伝えたが、27日は溝に泥水がたまっていたこともあってか多くのシカはミストの下などで涼み、訪れた人からは「鹿も暑いんやなあ」という声が聞かれた。 このミストは、奈良県が「奈良公園来園者に涼を感じてほしい」と今年7月7日から9月15日まで設置しているという。
通りすがりの奈良市内の会社員の男性(41)は「今年は雨も多かったせいか、去年ほど溝で涼んでるシカを見かけなかったですね」と話す。 奈良市では27日午後2時までに最高気温34度を観測。木陰の歩道でシカが目を細めながら涼む光景に、通行人の若い女性は思わずカメラを向け記念撮影。「かわいい」「癒される」という声もあがっていた。
今年は「溝ジカ」ならぬ「ミストジカ」が、来園者の心を和ませてくれているようだ。