「ホルンの音色に誘われて」奈良公園で鹿寄せ 多くの見物人から歓声
「ホルンの音色に誘われて」奈良公園で鹿寄せ 多くの見物人から歓声
21日の近畿地方は、朝から青空が広がる天気に恵まれた。そんな好天のもと奈良市の奈良公園では「鹿寄せ」が行われており、朝から多くの見物人でにぎわいをみせた。 【ノーカット】ホルンの音色に誘われ、飛び跳ねるように鹿がやってきた
「鹿寄せ」始まりの経緯は?
奈良の鹿愛護会によると、鹿寄せは明治時代に公園内にあるシカを保護する施設「鹿苑(ろくえん)」が完成したことを祝ってラッパを吹いたことが始まり。今回は奈良市や同観光協会の「冬の奈良大和路キャンペーン」として行われている。 21日も多くの見物人が朝から集まり、ホルンの音色に誘われてやって来る鹿の姿に歓声があがった。天理市から来たという70代の男性は「きょうは天気もいいし、鹿も楽しそうにすごしている」と笑顔で話していた。 鹿が集まる中、最後には奈良の鹿愛護会がSNSに載せる記念撮影を行い、カメラに向かって笑顔を見せる人の姿も多かった。この鹿寄せは、毎週月曜日を除く3月12日まで行われ、時間は午前10時から。
外国人観光客の姿少なく、土産物店関係者「なんとか乗り切るしかない」
一方、21日の奈良公園は、朝から修学旅行生の姿が多く見られたが、外国人観光客の姿はそれよりも少なかった。土産物店の関係者は「ご覧の通り、新型コロナウイルスの影響で中国の方も来られませんし、お客さんは減っています。早く落ち着いてもらえればいいんですが。それまでの期間、なんとか乗り切るしかない」と話す。 また、タクシー運転手の50代男性は「明らかに観光客が減っているので大変。私たちも感染防止に努めてるけど、こればっかりは難しい」と苦渋の表情を浮かべていた。
※新型コロナウイルス感染防止のため鹿寄せ中止に
記事配信後の21日午後、奈良の鹿愛護会が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、鹿寄せの中止を発表しました。詳しくは、奈良の鹿愛護会の公式サイトなどをご覧ください。