厚生年金は手厚い?!年金収入だけで老後の生活費をカバーできるのか
老後資金を準備する方法やポイント
厚生年金だけでは老後の生活費をゆとりあるものにすることは難しいため、現役のうちから老後資金を準備することを心がけましょう。 今から取り組める方法をご紹介しますので、ご家庭の状況に合わせて無理なく始められるものを選びましょう。 ●1.家計状況を把握し無駄遣いをなくす 毎月の収入に対して、どのくらいの支出があるのかを把握します。収支がマイナスになっているのであれば、食費や趣味、交際費などで節約できるところはないか検討しましょう。 家計の見直しをする際には、固定費を重点的に検討すると効果的とされています。一度見直しをすれば、その後も継続して節約し続けられるためです。 固定費とは、その名の通り毎月一定金額がかかる費用で、水道光熱費や家賃、生命保険料などが該当します。たとえば、電気代とガス代を別々に支払っている場合、セット割プランを利用したり、携帯電話を使用料の安いところに切り替えたりすると節約ができます。 最近は、多種多様な家計簿アプリが提供されているので、使いやすいものを選んで、不要な支出はないかを確認しましょう。 ●2.先取り貯蓄をする 先取り貯蓄とは、給与が支払われたらすぐに、一定金額を貯蓄に回す方法です。口座から自動引落にしておけば指定した日に引かれるため、最初からなかったものとして、いつのまにかまとまったお金が貯められます。 貯蓄が苦手な方の中には、「余った金額を貯蓄する」という方法をとっている方がいますが、残高があるとあるだけ使ってしまうものです。先に貯蓄に回して、残りの金額でその月のやりくりをしていけば、確実に貯蓄できます。 ●3.NISAやiDeCoを利用する より積極的に老後資金を準備したい方は、NISAやiDeCoを活用する方法があります。 NISAは2024年1月から新制度がスタート。従来の制度から非課税保有限度額や年間投資枠が拡大され、利用者にさらにメリットのある内容となっています。成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になったため、毎月一定金額を積み立てつつ、まとまった資金がある場合は成長投資枠で一括購入することも可能です。 iDeCoは、掛け金の拠出や運用を自分で行うことで、老後資金を形成できる制度です。掛け金の拠出は一定の要件を満たせば65歳まで可能なため、たとえば50歳から始めても15年間拠出できます。iDeCoでは、掛け金の拠出時・運用時・受取時に税金の優遇措置が設けられています。