子どもの勉強を見て「パパはこんな問題すぐにできたよ」は逆効果!勉強ができた男性は要注意【お父さんのための言いかえワード#3】
子どもが学ぶ姿を見ていると、親は自分の子ども時代のエピソードを披露したくなるかもしれません。「子どものため」という気持ちがあっても、その言い方には意注意。子どもの心に響かないどころか、かえって逆効果になってしまうかもしれません。 【画像4枚】「なんでこんな問題ができないんだよ」の言い換えを画像で見てみよう! 『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』(著/大野萌子・笠間書院)から、夫婦・親子のコミュニケーションがラクになる、コミュニケーション術を全3回でご紹介するシリーズ連載。第3回は、親子関係を取り上げます。
子どもの「この問題がわからない」に、言ってはいけない一言
子どもに勉強をがんばってほしい、成績上位を目指してほしい。勉強のモチベーションを維持してほしい。 そんなふうに、子どもに対する期待がふくらむと、いろんなことを言いたくなってしまうかもしれません。 過去に勉強が得意だった男性読者の皆さんは、こんな一言を投げかけてしまったことはありませんか? 「なんでこんな問題ができないんだよ。お父さんが学生の頃は、こんなのすぐできたけどなあ」 『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』著者の大野さんによれば、「もっと勉強をがんばってほしい」「子どもにやる気を出して欲しい」という思いで言ったのだとしたら、上記の言葉は「逆効果」だといいます。 子どもにとっては自分の能力を過小評価されている、ダメ出しされていると感じ、勉強の意欲の低下につながる可能性さえあるようです。 もし「父親の威厳を保ちたい」という、別の目的があったとしても、過去の自慢ではその目的が達成することはなさそうです。
子どもの勉強を見るときに大切なことは?
それでは「問題の解き方がわからない」と言われたときには、どんなふうに向き合うのがいいのでしょうか。 子どもがわからない問題は「一緒に考える」「一緒学ぶ」 大野さんによれば、「勉強をがんばってほしい」という目的にたちかえると、子どもがわからない問題があったときには「一緒に考える」「一緒に学ぶ」言葉があると、子どもの受け止め方が変わるとのことです。 【こう言い換える】 ・どこがわからないの? ・わからなくなったところまで一緒に戻ってみよう 子どもから質問を受けたとき、過去の自慢話やダメ出しで応答せずに、同じ目線で問題と向き合って、質問しやすい関係性を築いておけるといいですね。