愛知県、18日から飲食店などの規制解除 大村知事が臨時会見
愛知県の大村秀章知事は10月14日、県庁で臨時会見を開き、県全域に発出していた独自の「厳重警戒宣言」による措置を17日で解除すると発表した。18日以降も引き続き、県全域を「警戒領域」として基本的な感染防止対策などを行うように呼び掛けるが、飲食店に対する時短営業・酒類提供禁止などの要請はすべて解除する。飲食店などへの規制がなくなるのは「第3波」対応が始まった昨年11月下旬以降で初めて。
段階的緩和検討も「今回はいったん解除」
この日の県内の新規陽性者数は35人(再感染者1人含む)。入院患者数などの数値もすべて国の指標で「ステージ1」まで下がった。 大村知事は、何らかの規制を1週間ほど残す「段階的な緩和」も検討したというが、「客観的な数値やデータからして、今回はいったん解除すべき」と判断したという。 一方、基本的な感染防止対策は徹底する必要があるとして、「会食・飲食の際、同居家族以外は『いつも近くにいる4人まで』」「(利用する店舗は)ニューあいちスタンダード(あいスタ)認証店や『安全・安心宣言施設』のステッカー掲載店」といった呼び掛けは続ける。 イベントは人数上限などを設けたままとするが、これまで午後9時までとしていた開催時刻の制限をなくす。学校などに対しては「可能な限り速やかな帰宅」「生徒のみの会食等の自粛」などの要請を取り下げる。 大村知事は「必ずリバウンドはあると思っている。特にワクチン接種がまだの方は十二分に気を付けていただかないと相当リスクがある」として、若者へのワクチン接種を呼び掛けた。 今後、新規陽性者数や入院患者数が「ステージ3」相当になれば、すみやかに規制を再開させるという。 一連の措置は、15日に開く県新型コロナウイルス感染症対策本部会議にはかり、正式決定する。 (関口威人/nameken)