見てよし!食べてよし!花も果実もシルバーリーフも楽しめる「フェイジョア」の魅力
常緑の美しいシルバーリーフが大人気のフェイジョア。じつは花や果実も食べられるおいしい果樹だと知っていますか? 『趣味の園芸』11月号では、植木としてフェイジョアを生産しながら、地元の直売所に希少な実も出荷している須藤金一さんに、見て楽しい、食べておいしいフェイジョアの魅力と育て方、楽しみ方を教えていただきました。一部を抜粋してお届け。 みんなのフェイジョアの写真
4拍子そろったフェイジョアはこんな果樹
フェイジョアは中南米原産の常緑性の中低木で、ほかの果樹とはひと味違った姿や味が魅力です。果樹に多い病害虫の被害がほとんどなく、育てやすさも人気!
魅力1.トロピカルフルーツだけど育てやすい 丈夫で育てやすくバナナのような甘みと、パイナップルのような酸味の果実は、市場にはほぼ流通せず、育てた人だけが味わえます!
魅力2.おいしいエディブルフラワー 初夏に咲くエキゾチックな花は、白い貝殻のような肉厚な花弁が食べられます。ほんのり甘みがあってサラダなどに。
魅力3.美しいシルバーリーフ 細長い卵形の常緑の葉は、表は光沢のある濃緑色で、裏が毛の生えたシルバー。表と裏のコントラストが美しく、一年中楽しめます。 魅力4.とにかく丈夫!病害虫知らず 「病害虫が発生したのは見たことがない」と須藤さん。薬剤を使わずに育てられる貴重な果樹です。
真夏と真冬以外は、いつでも植えつけOK
フェイジョアの苗木はほぼ周年流通しています。植えつけの最適期は春と秋ですが、夏の高温期と冬の厳寒期を避ければ、育てたいと思ったときに苗木を植えつけて大丈夫です。 須藤さんが栽培しているのはʻユニークʼ、ʻコバーノʼ、ʻアポロʼの3品種。ʻユニークʼとʻアポロʼは1株でも実がつきやすく、ʻコバーノʼは2品種以上育てないと実がつきにくいそうです。 フェイジョアは品種名がわからない実生苗も多く、まず1株育てて様子を見て、実つきが悪ければもう1株ふやしてみるとよいでしょう。冬の最低気温がマイナス10℃を下回る地域では庭植えは避け、鉢植えにして室内で冬越しさせます。11月号では植えつけや剪定、実つきをアップする方法など詳しく紹介しています。 《教えてくれた人》 須藤金一(すどう・きんいち) 植木生産農家 東京・三鷹市で植木の生産農家を営む。フェイジョアは14~ 15年前から栽培。オリーブ、柑橘類などの果樹、野菜の生産・出荷、ジャムやオリーブオイルなどの加工品も手がける。 ●『趣味の園芸』2024年11月号 「見てよし! 食べてよし!フェイジョア」より