必見!ノーマン・フォスターの代表作10選。現代建築の巨匠がつくり出した美とハイテク技術が融合した奇跡の名建築
鎌倉歴史文化交流館/日本・鎌倉
ノーマン・フォスターが設計し、元は個人邸として2004年に竣工した建物を、後に鎌倉市が博物館へとリノベーション。 2017年に鎌倉歴史文化交流館として開館しました。鎌倉で発掘された出土品をメインに、原始・古代から近現代に至る鎌倉の歴史を紹介しています。 「自然と人工の調和」に注力したという建築空間には、光ファイバーが組み込まれた人造大理石などの特殊な建築資材が随所に施され、中世の景観を彷彿とさせる庭園、高台からの海の眺望も見どころです。
30セント・メリー・アクス/イギリス・ロンドン
30セント・メリー・アクスは、イギリスの首都ロンドンの金融中心地であるシティ・オブ・ロンドンのセント・メリー・アクス通り30番地にそびえ立つ、高さ180mの超高層ビル。2003年に完成しました。 ピクルスに使用する小さなキュウリを意味する「ガーキン」と呼ばれ親しまれているその特異な外形は、実はビル周辺に起こる風の乱気流を減少させるため、精巧に設計されたもの。 またビル全体の自然換気を促して電力消費量を同等規模の一般的なタワービルの約半分に抑えるなど、地球環境への配慮の点でも高く評価され、英国王立建築家協会より、2004年にスターリング賞を受賞しました。 内部はオフィスビルとして活用されており、一般公開はされていないものの、そのすばらしい外観を一目見ようと観光客が絶えません。ぜひ訪れたいスポットです。
ハースト・タワー/アメリカ・ニューヨーク
ハースト・タワーは、アメリカ・ニューヨーク市のマンハッタンにある超高層ビル。 アメリカを中心に出版・放送事業を手掛けるハースト社の本社です。元からこの場所にあった本社は1928年に6階建てで完成し、1988年に歴史的建造物保存委員会からランドマーク認定を受けた「ハースト・ビル」。 その外観を保ったまま高さ182m、46階建てのタワーを新たに建て増しするという驚くべき技巧により、2006年に完成しました。 ニューヨーク市における21世紀最初のランドマークビルであると同時に、史上最も環境に優しいビルとしてニューヨーク市初の「グリーン・オフィス・ビル」に認定された、サステナビリティにおける先駆的建築物でもあります。 三角形のモジュールで構成された特徴的なトラス構造は、鋼材の節約のためでもあるそうですが、まるでカットが施された宝石のような美しさと輝きを放っています。