必見!ノーマン・フォスターの代表作10選。現代建築の巨匠がつくり出した美とハイテク技術が融合した奇跡の名建築
ルサイル・スタジアム/カタール・ルサイル
カタールの首都ドーハから約15km北の砂漠地帯にある計画都市ルサイルに建てられた、8万人収容の大規模サッカー施設。 FIFAワールドカップ・カタール2022の中心的なスタジアムとして、ノーマン・フォスター率いるフォスター・アンド・パートナーズが設計しました。カタール伝統のランタンに見られる斜め格子のデザインや職人技から着想を得て表現されたのは、太陽の光を反射して輝く「黄金の器」のような建物。 工芸的な美しさが際立つ一方で、革新的な屋根デザインや外気冷房技術によってエネルギー消費量を削減し、オープンエアーのスタジアムの快適性を最大限に高める工夫も施されています。
大英博物館グレート・コート/イギリス・ロンドン
イギリス・ロンドンの大英博物館は、貴重な発掘物や美術工芸品など約800万点ものコレクションを誇る、世界最大級の歴史ある博物館です。 その一部改修をノーマン・フォスターが手掛け、2000年に完成した屋根付きの中庭「グレート・コート」。 旧図書館の円形閲覧室を中心としたドーナツ状の中庭がガラス屋根で覆われ、元は屋外だった場所が、博物館の各展示室につながるメインエントランス空間へと生まれ変わりました。 来館者のためのスペース確保や動線の明確化、バリアフリー対策など、機能的に改善された点が多々あると同時に、対比的な古典建築と現代建築を一体化させた、明るく開放的な空間デザインが見事です。
ロンドン市庁舎(シティ・ホール)/イギリス・ロンドン
イギリス・ロンドン、テムズ川のほとりに2002年に開庁したロンドン市庁舎(シティ・ホール)。 ガラス張りの庁舎は市政の透明性を表しているともいわれており、内部には、自然光がよく入る開放的な空間が広がっています。 市民に憩いの場を提供する目的もあり、セキュリティを通ると、限られたエリアのみですが見学が可能です。 10 階建ての最上階にある展望デッキからは、ロンドンのパノラマビューが楽しめます。カフェなども自由に使え、観光名所の1つとなっている場所です。