ローソン、フェルスタッペンは“最も手強い相手”である一方「彼以上に学ぶべき人はいない」とレッドブル昇格の好機を喜ぶ
リアム・ローソンは、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンの新チームメイトになるという彼を待ち受ける大きな挑戦について、幻想を抱いてはいないが、F1には4度の世界チャンピオンに輝いた果敢なフェルスタッペン以上に「学ぶべき人はいない」と断言している。 【写真】2023年F1第8戦スペインGP マックス・フェルスタッペン&リザーブドライバーのリアム・ローソン(レッドブル) ニュージーランド人ドライバーのローソンは、2023年にRBの前身であるアルファタウリで飾った印象的なデビューを経て、セルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに昇格した。彼はダニエル・リカルドの代役として5レースに出場し、その後2024年シーズン後半にはRBでリカルドの後任となって6レースに出場した。 F1のベンチマークとしての地位を確立し、レッドブルの元チームメイト数名のキャリアを事実上終わらせたフェルスタッペンと対決するという、難しい見通しがあるにもかかわらず、22歳のローソンは平然としており、学び成長する機会を喜んで受け入れている。 「彼ほど学ぶべき人はいない」と、ローソンは『Speedcafe』に語った。 「これは自分が最高のドライバーになれるチャンスだ。僕にとって、これ以上の対戦相手はいない」 10月のアメリカGPから始まったローソンのグリッド復帰は、2025年に向けた本格的なオーディションに相当するものだった。しかし、特にペレスがフェルスタッペンの圧倒的なパフォーマンスに対してシートを維持するのに苦戦するなか、ローソンはその力強いパフォーマンスによって昇格候補となった。レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンと並んでレースをすることを“F1で最も過酷な仕事”と表現したが、ローソンは自信を持ってその座に就いている。 「準備はできていると感じている」とローソンは主張した。 「レースに出て勝ち始め、すぐに相手を打ち負かすとは予想していない。そうしたことはもちろん僕が期待していることではない」 「来年のチームの目標は、コンストラクターズタイトルを争うことだとわかっているし、僕たちがそうできる立場にいるのなら、僕は自分の仕事をする」 「もちろん僕個人としては、長期的にはF1で世界選手権を制覇して最強になるという目標があり、それをできるだけ早く達成しようと努力している」 「マックスのそばにいることになるが、彼は対戦相手としても、学ぶ相手としても素晴らしい人物だし、今後そうしたことを達成できると期待している」 2022年からレッドブルのリザーブドライバーを務めてきたローソンは、フェルスタッペンのチーム内部での仕事に独自に触れる機会があり、彼の技術的なフィードバック、レースへのアプローチ、考え方を観察してきた。こうした経験によりローソンは、何がフェルスタッペンを現在のF1の基準となるドライバーとして際立たせているのかを理解するうえで、有利なスタートを切った。 「リザーブドライバーとして、すべてのセッションでヘッドセットを着け、あらゆる報告会に参加し、レース前の開発やシミュレーター作業を行う。そして完全にすべてのことにアクセスできる」とローソンは説明した。 「彼がいかに影響し、チームとコミュニケーションを取り、マシンをドライブし、マシンの内外でどのような心構えでいるのかを見ることは、僕にとってとても貴重なことだった。そして今、当然ながらさらに一歩進んで、来年の彼のものと自分のものを比較することができる」 「だから、対戦するにあたって彼は最も難しい相手になるだろうが、ある意味では、彼以上に学ぶべき相手はいないと思う。僕にとって、これはとてつもなくエキサイティングな機会だ」 [オートスポーツweb 2024年12月23日]