「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 前編
シボレー・マスター・デラックス(1936年)
今見るとわからないが、1936年当時、このマスター・デラックスはシボレーのラインナップの頂点にあった。2ドアのタウン・セダンで、同年のベストセラーとなったボディスタイルだ。3.4L 6気筒エンジンを搭載し、3速MTが組み合わされていたはずだ。
ポンティアック・サンバード(1978年)
この1978年型ポンティアック・サンバードを取り囲むスペースを見てほしい。かつてはクラシックカーがずらりと並んでいた場所だ。同年にわずか2万413台しか生産されなかったうちの1台である。シボレー・モンツァに相当する初代モデルで、米国ではトヨタ・セリカのようなスポーティな輸入車や、フォード・マスタングIIのような国産車と競合していた。
インターナショナル・スカウト(1960年)
修復するには劣化しすぎているかもしれないが、この1976年型インターナショナル・ハーベスター・スカウトIIが解体されていないのは驚きだ。結局のところ、このクルマは今、間違いなく需要があるのだ。ナンバープレートの日付から、1990年以来道路を走っていないことがわかるが、もちろんそれは、ずっとここにあったという意味ではない。 フォルクスワーゲンは最近、リビアンのライバルとなるEVブランドとしてスカウトを立ちう上げた。同社の商用車部門であるトラトンが2021年にインターナショナルの親会社ナビスターを買収した際に、スカウトの名称を取得したのだ。
シボレー(1959年)
このアクロバティックな1959年型シボレーが最後に道路を走ったのは1977年のことなので、フロアパンがほぼ完全に朽ち果てているのは驚くにはあたらない。1959年は米国の自動車産業にとって好調な年であり、シボレーは146万台を売り上げて首位に立った。フォードは145万台で僅差の2位、そして大きく差を広げて3位のプリマス(45.8万台)が続いた。
ナッシュ・アンバサダー(1951年)
この特徴的なファストバックの空力性能はさぞや高かったに違いない。1951年型のナッシュ・ステーツマンの4ドアで、比較的良いパーツがまだたくさん残っている。同年の最上級トリム・レベルであるカスタムのようだ。カスタムは、1951年に生産された6万1583台のアンバサダーのうち、2万1071台を占めている。