「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 前編
シボレー・マリブ
縦に積み重ねられた長方形のツイン・ヘッドライトを持つ1976年型シボレー・マリブ・クラシックの美しさに異論を唱える者は少ないだろう。実際、米国国民はこぞってショールームに走り、この4ドア・セダンを7万7560台も買い上げた。 1983年から1997年まで空白期間はあるものの、マリブは1964年から現在までシボレーのラインナップに並んでいる。
ポンティアック・カタリナ(1970年)
この1970年型ポンティアック・カタリナは、ナンバープレートから判断するに、ウィンディヒル・オートパーツに最近やってきたばかりの新しい住人だ。ボディワークとインテリアはほぼ完全だが、最高出力340psの6.6L V8はすでに誰かが持っていったようだ。 新車当時、このエンジンがあれば0-97km/h加速8秒未満を達成できた。1970年のカタリナの総生産台数は22万3380台で、そのうち7万350台がこの個体のようなハードトップ・クーペであった。
フォード・ギャラクシー500(1963年)
1950年代後半から1960年代前半にかけて、国民は偉大なる宇宙開発競争に夢中になり、フォードもその熱狂に便乗してギャラクシー(銀河)という車名を採用した。 フォードは他にも、スターライナーやマーキュリー・メテオ、コメットなど、宇宙関連の車名を多く使用している。その点では、この1963年型フォード・ギャラクシー500は、まるで宇宙から降ってきたかのようだ……。 (翻訳者注:この記事は後編に続きます)
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)