保険料も高額…入るべきか悩む「車両保険」 無理に付ける必要のないケースは
車両保険とは、自分の車の修理費用などを補償する保険です。万が一のトラブルを補償してくれる、心強い味方ですが、保険料も高額なので、必要・不必要の見極めが肝心です。車両保険が必要なケース、必要ないケースについてまとめました。 【写真】緊急事態!!クルマのスマートキーが反応しない…「ドアの解錠」「エンジン始動」知っておきたい対処法
車両保険は何が補償されるのか?
車両保険とは、自動車保険の基本的な補償の1つで、加入することによって以下の内容が補償されます。加入の有無を判断するために、車両保険の基本について知っておきましょう。 ▽車の修理費用 交通事故や不注意で車体が損害を負った場合、その修理費用を補償するのが車両保険の特徴です。損害額や修理費が車の時価額を超えると「全損」となり、車両保険金額(車の市場販売価格を基準にした保険金の支払い上限額)か、事故の時点での時価額の支払いになります。 時価額を超過しない修理の場合は、実際の修理費用が補償されるので、修理費用を自分で負担する必要はありません。 ▽自分の過失も補償 車両保険を含まない自動車保険は、「対人・対物」が対象で、自分よりも相手側の補償を手厚くするのが一般的です。一方、車両保険に加入していると、自分側に過失がある事故の修理なども補償してくれます。 たとえば相手がいる事故を起こした場合、車両保険に未加入でも過失割合によっては、自分の修理費用が相手側の保険で一部補償されます。しかし、相手側から受ける補償額以外の修理費用は、自分ですべて負担しなければなりません。 車両保険に加入していると、負担分を補償してくれるので事故を起こした際の心配も減ります。 ただし、補償される過失の範囲は車両保険のタイプで異なるケースがあるため、加入する前に確認することをおすすめします。 ▽自損事故・自然災害も補償 相手がいない自損事故や自然災害でも、車両保険に加入していると補償が受けられます。このケースに該当する事例は、次の通りです。 ・車庫入れの失敗で傷が付いた ・カーブを曲がり切れずに衝突した ・当て逃げされて車に傷を負った ・いたずらで車に傷をつけられた ・浸水で車が水没した このように、自分のミスや自然が相手で保険金を請求できないケースでも、車両保険なら修理費用も補償してくれます。