通勤しようと思ったらまさかの積雪…!「ノーマルタイヤ」のまま車で通勤しても運転に気をつければ問題ない?
雪道でのノーマルタイヤ走行は安全面のリスクが高い
安全面についていえば、ノーマルタイヤでそのまま雪道を走行することには多くのリスクがあります。ノーマルタイヤは基本的に雪道や凍結した路面を走行する目的で設計されておらず、滑ってしまうおそれがあるからです。 一般社団法人日本自動車タイヤ協会が発表した、スノータイヤ(スタッドレスタイヤ)とノーマルタイヤ(夏用タイヤ)の制動距離指数を比較したテストでは、以下のような結果も出ています。 なお、制動距離指数とは、制動距離(ブレーキ作動から完全停止するまでの距離)を100とした場合の比較数値で、ここではスノータイヤ(スタッドレスタイヤ)での制動距離を100としています。 積雪路面 ・ノーマルタイヤ(夏用タイヤ):160 ・スノータイヤ(スタッドレスタイヤ):100 凍結路面 ・ノーマルタイヤ(夏用タイヤ):156 ・スノータイヤ(スタッドレスタイヤ):100 スノータイヤよりも指数が約1.5倍も高いノーマルタイヤは、雪道で止まりにくいことを示しています。 うっすら積もっている程度だったとしても、リスクがある以上、スノータイヤやタイヤチェーンの使用が望ましいです。また外出先での積雪の可能性を考えると、タイヤチェーンを車内に保管しておくなどの対策が求められます。
ノーマルタイヤでの雪道走行は危険かつ法令違反にあたると考えられる
積雪がある状況下にノーマルタイヤで走行することは、道路交通法に違反している可能性があります。また安全面からも推奨されません。万が一事故が起きれば人命が危険にさらされるほか、加害者になれば損害賠償などに発展するかもしれません。走行する必要があるなら、必ずスノータイヤやタイヤチェーンを利用しましょう。 出典 e-Govポータル法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第七十一条(運転者の遵守事項) 六、第八章 罰則 第百二十条 十 福島県警察本部 福島県道路交通規則 第3章 運転者の遵守事項 第11条第1号 東京都 東京都道路交通規則 第2章 運転者の遵守事項等 第8条(運転者の遵守事項)第6号 警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表 一般社団法人日本自動車タイヤ協会 冬用タイヤの必要性-冬には冬用タイヤの装着を- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部