離婚するべきかどうかがハッキリと分かる、離婚カウンセラー本人が実際に離婚時に試した《究極のシミュレーション》
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第36回 『「愛」か「金」のどちらかがあればいい…離婚カウンセラー直伝の離婚後に後悔しない「決断」の仕方』より続く
離婚を進める条件
相談者に以下のような「マトリックス」を書いてもらうこともよくあります。 横軸に「相手に愛情が残っている/残っていない」、縦軸に「離婚したほうが経済的に損/得」を配置し、自分の考えはどこにあるかを図で明確にしてもらうのです。 「愛情が残っていない」かつ「経済的に得」な場合だけ、離婚をおすすめしています。 離婚相談に来たものの、できれば離婚したくないという人も多いです。口では大嫌いだ、離婚したいと言っていても、どこかに未練が残っていたりします。
迷ってる人への「究極のシミュレーション」
そんなふうに離婚するべきかどうか迷っている人には、次の「究極のシミュレーション」をやってもらっています。 目の前で夫/妻が事故に遭い、瀕死の状態だとします。あなたはどう感じますか? 「ざまあみろ」と思って、会心の笑みを浮かべますか? それとも、夫/妻のことを大事に思って、泣いてしまうでしょうか? どんな回答でも、絶対に批判しないので、正直に話してください。 この質問に「会心の笑みを浮かべる」と回答する人は、もはや憎しみしか感情にないので、離婚したほうがいいでしょう。