寒い季節にこそ食べたい!栗原はるみの「絶品キムチチゲと副菜レシピ」
忙しい毎日に、鍋は具材を切って煮るだけの簡単で助かる料理です。 でも実は、切り方を変えるなど、事前の準備に手間をかけると、さらにおいしくなり、楽しく食べられます。冷蔵庫にあるいつもの食材が、おもてなし鍋にもなるのです。 準備とセッティングのコツ、そして食べていて飽きない副菜まで、鍋の新しい楽しみ方をご紹介しましょう。今回は雑誌『栗原はるみ』3号「準備でおいしい、5つの鍋」より、「キムチチゲ」と、ぴったりの副菜レシピです。 【写真】料理家・栗原はるみのおいしそうな料理の数々 キムチがあれば簡単、しめはインスタント麺で
最初から味を決めないで好みで足していけばいい
日本では鍋というと冬の料理ですが、韓国ではキムチチゲが一年中食べられています。キムチさえあれば、具は何でも合いますし、味つけに難しさやルールがないのが、とても気楽。私も季節を問わず、よく作る鍋のひとつです。 私のチゲの特徴は、スープがサラッとしていて濃くないこと。コチュジャンやみそを入れたらこくが出るので、好みで調整しながら食べます。具を入れる順番にも特に気を使わずに、肉を入れてだしを出してから野菜を入れてもいいし、しゃぶしゃぶしながら食べてもいい。キムチを入れたら、いったん味見をして、しょうゆやキムチの汁を加えるなど、自分好みの味にしてください。 韓国料理には、マッコリが欠かせません。以前、玲児さんと一緒にソウルの〝マッコリ通り〟にある、一軒のマッコリ屋へ取材に行ったことがあります。最近、国内でおいしいマッコリに出合ったので、販売している九州の会社へ購入の問い合わせをしたところ、かつて玲児さんと訪れたその店にいた方とつながって、びっくりしました。不思議なご縁があるものです。
キムチチゲ
いりこと昆布のさっぱりしたスープから作る、簡単なキムチチゲ。おいしいキムチが 手に入ったら、ぜひ作ってみてください。 ●材料(4~6人分) 牛切り落とし肉... 200g 白菜キムチ... 約200g 絹ごし豆腐... 1丁(350g) もやし... 袋(200g) にら... 1束 大根 ... 150g 長ねぎ... 1本 A 水... カップ8 いりこ... 10尾 昆布... 10cm みそ...大さじ 1~2 しょうゆ... 大さじ1⁄2~1 コチュジャン... 大さじ1⁄2~1 トック(韓国の餅)... 100~150g ラーメン(乾麺)...1~2玉 卵…2~4個 ●作り方 1 鍋にAを入れておく。 2 もやしはひげ根を取り、洗って水けをよくきる。 3 にらは5~6cm長さに切る。 4 大根は皮をむき、5cm長さの短冊切りにする。 5 長ねぎは 5~6mm幅の斜め切りにする。 6 豆腐は水けをきって半分に切り、さらに1.5cm幅に切る。 7 1の鍋を火にかけ、煮立ったら大根、豆腐を入れ、大根に火が通ってきたらもやし、長ねぎ、 牛肉を加える。キムチは量を加減して加え、みそ、しょうゆ、コチュジャンで味を調える。キムチの味によってコチュジャンの量も調整する。にらを加えて煮立ったら取り分け、トックを加えながらいただく。 8 具材を食べ終えたら、残ったスープにラーメンを加えて煮る。火が通ったら卵を落とし入れ、 好みの加減に火を通していただく。