鈴与シンワート、「あさレポ」を白馬交通が導入
鈴与シンワートは1月9日、運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」を、長野県に拠点を置き観光などの移動手段や路線バスの運行、バスツアーの企画・運営などをしている白馬交通が導入したと発表した。 白馬交通では、旅客自動車運送事業運輸規則の一部改正へ対応するためにどのようなサービスがあるのか、2024年1月頃に調査を開始した。当初は、既存のPCにウェブカメラとスピーカーマイクを接続し、オンライン会議(Zoom)で動画撮影と動画データをクラウドサーバーへ保存する方法で運用した。しかし、1日あたり7~9人のドライバーに点呼が必要なうえ、出庫時刻・帰庫時刻もまちまちで、点呼管理者に大きな業務負荷がかかっていた。より良い方法を限られた予算のなかで検討していたところ、近隣の同業他社から、あさレポを紹介された。 同業他社からアルコール検知器と実際のアルコールチェック時のアプリ画面などを見せてもらったところ、「使いやすそう」というのが第一印象だった。早速、4月末にデモンストレーションを体験し、トライアルを経て、5月末に本番導入した。 あさレポの採用理由としては、(1)初期費用がかからず、月額費用もリーズナブルであること、(2)スポットドライバーには従量課金プランが適用でき、ムダな経費がかからないこと、(3)点呼だけでなく点検記録や体調記録の保管もできること、(4)アルコール検知器やアプリの操作がわかりやすいこと、(5)対面でも遠隔でも操作方法が変わらないこと、(6)クラウドサーバーでデータの保管と管理ができること―を挙げている。 あさレポの導入後は、従来手書きで記入し運用していた、点呼記録簿や点検記録簿などの紙媒体が不要となり、書類の整理や保管の手間がなくなった。以前は、事務所に出社しないと記録簿の確認ができなかったが、あさレポを導入したことで、外出先でも管理者が点呼状況を確認できるようになり、点呼時間も以前に比べて大幅に短縮することができた。 また、バス協会の訪問審査を受けた際、あさレポを利用して点呼しているという説明をしたところ、良いサービスだと感心され、かなり高い評価を得たという。