岡本裕生、優勝「中断後にセッティングを変えたことが成功」/2024全日本ロード第6戦オートポリス JSB1000レース1
9月7日、2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦スーパーバイクレース in 九州のJSB1000クラス レース1が大分県のオートポリスで行われ、岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)が優勝を飾った。2位は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、3位は水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)となっている。 【写真】岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)/2024全日本ロード第6戦オートポリス JSB1000 全日本ロードレース第6戦オートポリスのJSB1000レース1は岡本が優勝した。 土曜日午前中の予選に続いて午後には15周のレース1が行われたJSB1000クラス。多目の雲が切れると真夏のような強い日差しが降り注ぎ、気温も上昇する中でスタートが切られた。 ホールショットを決めたのは中須賀。岡本、野左根航汰(Astemo HondaDream SI Racing)と続き3台でトップ集団を形成する。オープニングラップの最終コーナー手前で野左根が岡本を捕らえて2番手に浮上する。 3周目の1コーナーで野左根が中須賀の前に出た。しかし野左根にジャンプスタートのライドスルーペナルティが示される。そうこうしている間に名越哲平(SDG Honda Racing)がトップ集団に加わる。 4周目に野左根がペナルティを消化。これで首位は中須賀に戻り、再び岡本を従える。少し離された名越は水野に表彰台争いを挑まれる。 7周目に5番手争い中の長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が転倒。トップが8周目に突入したところで赤旗が出される。 その後、8周という超スプリントレースがクイックリスタート。好スタートを切ってリードしたのは岡本。中須賀を従える。しかし中須賀はオープニングラップで首位を奪取する。 岡本は果敢に中須賀の隙をねらう。後方では水野、名越、野左根の表彰台争いが勃発。それぞれのバトルが激化する。 岡本は何度も中須賀の前に出る。その間に表彰台争いにけりをつけた水野がヤマハ2台との差を詰め始める。 4周目に完全にトップに出た岡本がファステストラップをたたき出しながら中須賀を引き離しにかかる。岡本はそのまま今季2勝目を飾った。2位に中須賀、3位に水野が続いた。 ■岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2) レース1:優勝 「赤旗中断前は、予選のときよりも路面コンディションがよくなかったので戸惑いがありました。野左根選手がガンガンと前に来ていたので、落ち着いて自分のペースを取り戻そうとしていました」 「中断の間にチームと話し合い、セッティングを変えて第2レースに臨みました。ぶっつけ本番でしたがそれがうまくはまって、第1レースよりもいいペースを刻むことができました。前に出られるときに前に出ようとしていて、トップに立ってからはミスないように走っていました。優勝することができて素直にうれしいです」 ■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)レース1:2位 「ベストを尽くしたけど一歩及びませんでした。レース再開後も集中することはできたのですが、今日のレースを精査して、明日につなげていきたいです。明日も岡本選手は速いだろうけど、チャンスはあると思うし、いいバトルをして、九州のファンの前でいいレースができるよう精一杯、頑張ります」 ■水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)レース1:3位 「レースウイークを通して苦しい状況が続いていました。今日も状況は変わらず、3位という結果は悔しいです。トップ争いができずに苦いレースになりました。苦戦の中ではありますが、オートポリスのレイアウトに対して、明日の走行も使っていいところを見つけることができれば、もっといい状況で挑めると思います」 [オートスポーツweb 2024年09月07日]