「(三笘)薫に僕が合わせて」“でんぐり返し”も話題の日本代表DF…町田浩樹27歳が明かす“ピッチ内の関係”「律や滉くんとも話してます」
彩艶に聞く「枠内シュート、何本だった?」
「今日は枠内シュート、何本だった?」 最終予選が始まってから、町田は試合後にGKの鈴木彩艶にそう聞くのが日課になった。ここまでの4試合で相手に許した枠内シュート数は以下の通りだ。 中国戦:0本 バーレーン戦:1本 サウジアラビア戦:2本 オーストラリア戦:0本 そして、失点はオーストラリア戦の1点、オウンゴールだけだ。ただ、唯一の失点シーンは教訓にしないといけないと町田は考えている。 あらためて一連のシーンを振り返る。 後半13分、左のセンターバックを務める町田は、日本陣内の右サイドへ相手が出してきたパスに対応。ボールを上手に回収し、GKの鈴木に戻した。そこまでは良かった。 しかし、その後に課題が出た。 攻撃に移ろうとして、ピッチ中央にいた守田英正へ鈴木が出したパスが合わずにカウンターを浴びた。そして、最後は相手のクロスが谷口彰悟のオウンゴールにつながった。 ボールを回収したとき、左サイドの最後尾にいるはずの町田は右サイドにいた。その時点で、最終ラインのバランスが崩れていた。その状況で、中央のエリアから攻撃に出て行こうとしたところに問題があった。そこでボールを奪われればカウンターを受けるリスクが高いからだ。
全員の意識が統一しきれていなかった
「自分たちのバランスが崩れた状態で、ボールロストをしないようにしないといけないと改めて感じました」 町田は自らに言い聞かせるように、切り出した。 「流れのなかで自分たちの陣形が崩れることはあると思うのですが、そのときに不用意なボールロストをしないために何をすべきかをもっと考えたいです。彩艶にボールが渡ったときにどういうサポートを作るのかを考えないといけないし、あの場面では一発、(相手の最終ラインの裏に)長いボールを送って裏返すのでも良いと思うし……全員の意識が統一しきれていなかったから出た問題だと思います。『陣形が崩れているのなら、無理してつながなくてよい』とみんなが感じる必要があったのかなと」 もちろん、町田は失点シーンだけに目を向けているわけではない。 2-0で勝利したサウジアラビア戦では、日本から見て左サイド側で相手がボールを持っているときには、〈3-4-2-1〉の左シャドーに入った鎌田大地が高い位置を取り、それに連動して左ウイングバックの三笘薫も前に出た。〈4-4-2〉のような形を作っていた。 相手のビルドアップを上手にけん制できていたのではないかと問うと、こう返ってきた。 「おっしゃる通りです」
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