関電が金品受領で再び会見(全文7)原子力への信頼度を損ねた
関西電力の役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は2日午後から記者会見を開いた。 【動画】関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席(2019年10月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
金品の重さも感じていたのか
NHK:あともう1点。社長にお伺いをします。金品を受け取ったときのことなんですけれども、そのときは気付かなかったということでしょうか。あとで見たときには、それは実際に菓子箱、菓子折りの中から金貨がそのまま出てきたのか、それともお菓子の下から出てきたのか、具体的に、例えば重さも感じていたのか。どういうふうに気付いたんでしょうか。 岩根:菓子折りのようなものが入った袋をいただきました。出てきたところで客人が帰られて、すぐに原子力事業本部の人間は、何か高価なものが入っているかもしれないという話をそこで聞きましたので、私自身、開封せずに秘書に渡して、どのようなものか確認してくれということで、たぶんお菓子の下から金貨が出てきたと思いますので、そこで金庫に保管しておいてくれというふうに申し上げたのですが、やはりそのときに、もう少ししっかりと全貌を究明するべきだったと反省してございます。 NHK:秘書の人は気付いていたということですか。 岩根:秘書に確認して、菓子折り的なものを確認してもらって、開けるとそれが入っていたということでございます。 NHK:お菓子と金貨が一緒に入っていた。 岩根:はい、そういうふうに理解しております。 司会:よろしいでしょうか。そちらの後ろの女性の方。
ステークホルダーへの特別背任にならないか
産経新聞:産経新聞社の安田と申します。先ほどから会社ぐるみでの対応は行なってこなかったという反省があったかと思うのんすが、お伺いしていれば秘書の役割を果たすような方を付けられたり、歴代面々と森山氏に関して情報を共有していたりとかいうことはあったということで、これは会社ぐるみでの認識があった、森山氏に対して、会社ぐるみで森山氏に対処しなければいけなかったという認識があったということではないでしょうか。それは会社として、ステークホルダーに対しての特別背任とかそういったことにつながるのではないでしょうか。 あともう1点。返却するに当たって、使ってしまったものであるとか、もしくは返却が難しいようなものがあった場合、会社で補填するようなことはあるんでしょうか。 岩根:担当者というのは原子力事業本部の中にいろんな、異動も含めて来ているメンバーの中から選んでおりますので、そういうことをよく知った上でやってるのではないと認識してございます。それから、返却するのが困難な場合につきましては同額のものでお返ししている例はございます。これ全て個人で返してございます。例えば現金でいただいて商品券で返すとか、スーツでいただいて現金で返すとか、そうしたことはしておりますが、全て個人ベースでこざいます。 産経新聞:それに関してですが、会社ぐるみで、組織ぐるみで森山氏に対処したという認識はないということで良かったですか。 岩根:会社ぐるみではないと認識しております。 産経新聞:あともう1点お願いいたします。今回、処分の内容も発表されていますが、このうち、6人のうち3人の方はこの6月の株式総会後にそれぞれ昇格されているかと思います。この昇格人事に当たって、この処分内容について検討はされなかったのか。されたとしてもこうやって昇格させたということは、こういった金品授受の内容について軽視されたということなんでしょうか。 岩根:その処分で、厳重注意という内容も踏まえまして、今の原子力事業の課題におきまして能力や識見やリーダーシップも含めて考えさせていただいたということでございます。 司会:よろしいでしょうか。そちらの中ほどの、いいですか。